これね。↓ これみに行きました。
【これまでのお話】
オレ、というか、エディンバラ在住のFringe Goersにはすごいイヤミな癖があります。(→よくないと思っている)それは、大物コメディアンの大きい劇場&スタジアムレベルのショーになると、萎えて行かない、っていうものです。
なぜかといえば、そこまで大きくなる前にオタクはすでにフリンジでナマ体験してるから。客席数50以下、100以下、200以下が当たり前。300以上あったらデカイ、750ーは特別招待客レベル、という感覚が細胞に植えつけられちゃってるんです*。今までフリンジ目撃歴があるのにさらに700以上のキャパ小屋orアリーナに行きましたよ、というのは、Demitri Martin, Flight of the Conchords, Bo Burnhamくんくらい・・・?。ただでさえ極少の同行者候補たちは口を揃えて「えええ、だってもっとちっちゃいハコで12ポンドで見たのになんで50ポンドとか出してアリンコサイズで見なきゃいけないの」で終わるのです。そしてそんないやらしい感覚がオレもあるせいで、昨年UKツアーやっていた某fabulous4人組(表向きは3人)行ってないです。いやらしい・・・。(→でもチケット高いんだもん。どうせDVD化されて見れるでしょう、みたいな)
そんなわけで、エイカスター氏。ずーーーーっとフリンジすっ飛ばしていたよ、なわりに、ここまでのドン引きレベルで超売れっ子になるのはTaskmasterシリーズ出演後のおかげで、フリンジ2017まで来てたし、300以下でも見れてたんです。新作Cold Lasagne Hates MyselfのUK Tourは絶対見たいx100!と思ってたんですが、会場がどこもでっかくて。「でっかいからイヤだなー」と発売日になっても渋ってたら、ほぼすぐに、グラスゴーは完全ソールドアウト、エディンバラも2階席の超後ろにちょぼちょぼ残ってるのみに。んな条件で見たくねーよ! とはいえ、別の場所でとなったらロンドンくらいしか選択肢がない。でも、芝居やCabbageの追っかけでも Basden遠征でもなく、エイカスターで、ロンドン1泊2日なんてありえねーし!! (エイカスター追っかけもどきなんてキモすぎる!) でも Cold Lasagnesどうしても見たい!どうしても!!!
この「エイカスターを見るのに、自分が想定するよりものすごい悪条件かつお金がものすごいかかる」という状況を例えるなら、EU離脱を決めたUKがEUと交わすDealみたいなもんです。現実みたら、前みたいな条件でエイカスター君は見れないんですよ。でもこじんまりしたフレンドリーな環境で、めっちゃ安い値段で、そこまで頑張ってチケット取らなくても観れた良き時代を知ってるせいで、どうしても妥協できない。現実に向き合えないの!
そうこうするうちに、皆様のご要望に応えての追加公演が発表に。グラスゴーの公演に追加日程が出ましたが、やっぱりO2 Academyなんてでっかいところはいや・・・(号泣)
と、ですね。追加公演場所をぼんやり眺め途方にくれるなか、目に入ったのがKettering。エイカスター君のホームタウンです。オレが放送局とは一切関係のないクリエイティヴ集団制作のウエブシリーズに高い評価をもつ最初のきっかけとなった作品、エイカスター君が故郷ケタリングを紹介する完全スクリプトの大傑作ド(モ?)キュメンタリー「Sweet Home Kettaringa」の舞台ですわ。
どうせお金超使って遠出するなら、ここじゃね?
と軽々しく思い立ちました。ケタリングがイングランドのどこに位置するのかも知らなかったので、ググってみたらば、なんと!Luton空港から電車で1本!しかも40分くらいでついちゃうらしい! 何それ、簡単にいけるじゃん!なんですよ! というわけでイングランド中部に住んでいるコメディ部員でエイカスター好きのNaviさんに「ねえねえー」と声をかけたら彼女のエリアからもそこそこ簡単にアクセスできると、かなり2つ返事で快諾。
エイカスター君のケタリングにまつわるネタは上記のSweet Home Kettaringa, だけでなく、以前ブログで紹介したClassic Scrapes シリーズ、そしてたまに出てきてとんでもないネタを落として去っていくWould I Lie to Youシリーズ、 と無限大にあるので、根こそぎ視聴しているオレたちってば、Cold Lasagne見る前にエイカスターゆかりの地探訪しちゃおうぜ、に。いやだ、素敵すぎる! 新しいディールをキメた今、あとは追加公演発売日当日にチケット確保すれば良いだけです。
いよいよ、追加公演発売日。オレがテンパりすぎて上手にログインができないでいるなか、Naviさんが腰が抜けるほど簡単に劇場サイトから前から5列目のど真ん中購入に成功。自分が安定ゾーンに入ると他人の不幸が木になるもので、そのまましばらく売れ行きを観察していたら40分後にはグラスゴー、バーミンガム、ロンドンなどの大都市は驚愕のほぼ満席状態に。
一方、エイカスター君の故郷、ケタリングは呑気に半分以上の席に余裕がございまして(汗)
・・・しかも劇場のキャパがめっちゃ小さい400弱?(汗)あ、あれぇ・・・?
「・・・故郷では売れないんでしょうか、エイカスターさん」と不安を募らせるNaviさん。何も返せないオレ。
何しろチケットは取れたのだから、いいじゃないか。オレたちのチケット争奪戦へ向けた気張りと努力は一体なんだったのか、なるべく考えないようにすることが一番です
いつもの通り、本編の感想およびケタリング旅日記を書くまえにすでに壮大なドラマが繰り広げられてしまいました。次回は、いよいよ本編の感想、そして番外編としてSweet Home Ketteringaゆかりの旅レポートをアップしたいと思います。
*例外があります。Frankie Boyle、Daniel Kitson、Stewart Leeです。
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