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2013年7月18日木曜日

やっぱり「英がThe World's Endなら米はThis Is the Endだよ」っていうくらい傑作だった!☆This Is the Endついに観ました!


最初にポスターを発見したときに騒いだ記事はこちらです

ポスターとトレイラーを観ただけで、笑いの期待度がエベレスト級にあがる映画、それが「This Is The End



【STORY】それぞれの俳優がそれぞれの俳優として出演します。LAが嫌いで、派手な元共演者/友人たちとなじめず疎遠にしているジェイ・バルチェル君。唯一の親友はセス・ローゲンです。物語はLAの空港でセスがジェイを迎えるところからスタートします。1年半ぶりに2人だけで、ハッパを吸ったり、ゲームをして遊んだりするもんだと思っていたジェイ君ですが、夜になったところでセスが「ジェームズ・フランコがパーティやってるんだ。一緒に行こうぜ、絶対楽しいから!」と提案。ジェイはジェームズ・フランコが自分のことなどまったく!憶えていないのを知っています。あんなハデハデな人のハデハデなパーティに行ったところで、自分は置き去りにされ、つまらない思いをするばかり。セスと一緒に遊ぶために嫌いなLAにやってきたのだから、行きたくないよ、とゴネるもセスに「ダイジョーブだよ!みんな良い人で優しくて、オレだってオマエを放っておいたりしないよ!」と説得され、しぶしぶ承諾します。
 ジェームズは、「セス・ローゲン」と書いたアートワークを部屋に飾るほどセスが大好きである一方、案の定ジェイをジェイクと呼び、彼に関する記憶は何一つない様子。そしてパーティには(案の定)ハデな有名人がうじゃうじゃです。マイケル・セラは完全にコカインでイっており、ジェイソン・シーゲルもハッパとお酒でふ〜らふら、アジズ・アンサリもニカニカしながらお酒を飲み、プールサイドではエマ・ワトソンが グラス片手にクレイグ・ロビンソンとChilling out しております。”オレは蚊帳の外、ふさわしくない人間”といじいじしているジェイ君に、親友思いのセスはなんとかしたいと、とくに仲のよいジョナ・ヒルと引き合わせます。
 ついこの間までみんなと一緒にオバカ映画作ってたのに、ブラピとマネーボールになんて出ちゃったせいで、アカデミー賞の赤絨毯歩いた上に助演男優賞まで受賞しちゃって、すっかり人となりがかわっちゃったジョナ。すっかり全方位イイ人の鎧をきておりまして、ジェイにも完璧な対応を心こころみますが、ジェイは相変わらずノリが悪く、困っております。 こんな状況に耐えられなくなったジェイはジェイムズたちと楽しむセスをなんとか誘い出し、近所(といっても4ブロックは歩かなくてはいけない)のコンビニへタバコを買いにでます。「もー家に帰ろうよ!」とセスにグチグチいってた矢先、突然大きな地震とともに、天から照らされる青い光が!! そしてその光を通って人々が次々と空へと吸い上げられて行くのです。またたくまにハリウッドは火の海と化し、ジェイとセスは慌ててジェームズの家に退散。何事もなく楽しんでおり、ジェイの話をきいても「バカがホラ吹いてる」とせせらわらっていた直後! 巨大な地響きと地震が! 全員慌ててジェームズの家から飛び出ますが、飛び出た先には地割れにより巨大な穴が地球の中心マグマに向かってバッコリ空いており、有名人が次々とそこへ落ちて行くのでした。
 まさに世界はアポカリプス。穴に落ちそうになったジェイはなんとか自力で脱出し、ジェームズの家へ駆け込みます。どうやら生き残っているのはジェイを含めてセス、ジェームズ、ジョナ、クレイグ・ロビンソンの5人。何が起こっているのか、まったく判断できないまま、彼らは家中から飲食物をかき集め、今後の対策を練りますが…。

【これぞ!アメリカン! これぞ!セス・ローゲンとギャングたち!】
やっぱり「Freaks & Geeks」、ジャド・アパトーファミリーとしての名作の数々で活躍してきたデキる役者兼クリエイターたちがこれだけ集まれば、傑作が生まれないわけはないんだ、と確信しました。緻密な計算とニクすぎる演出効果! 名作のパロディ満載なのですが、そのパロディのスタイルに様々な手法を凝らしているんですね。シンプルに映画のシーンのパロディをやるだけでなく、登場人物たちが昔出演した映画の続編を作るぞとデジカメ(→「127時間」で使用した小道具を使用。ジェームズは自分の映画の小道具をキープしておくのが好きなんです)回してやりはじめたり(パイナップルエキスプレスIIが面白かった!)、それから、名作が演出効果/技術として評価を得ているシーンのパロディとか。さまざまです。

【笑いはサインフィールド、ラリーのミッドライフ☆クライシス、Extras スターに近づけ!系】
 各俳優がそれぞれのキャリアを積むうちに付着するキャラをちょっとだけ誇張する笑いってすごく見やすくて面白いですよね。もちろん、リアルとファンタジーのバランスが上手でないとお話にならないというのは前提です。This Is the Endのそれぞれ有名人のキャラ設定が非常にツボでした。まさに上記3本の傑作に匹敵するすばらしさです。しかも映画だからこそこのスタイルがきいてくるんですよね。なぜなら、キャラクターコメディでありながらもリアルな人物から作り上げることで、ジョークをきかせるために観客にキャラを植え付ける必要がないからですね。やりすぎるとベーコンになっちゃう...
 こまかいところをいうとセス・ローゲンってクマちゃんみたいでかわいい、ってみんなの基本イメージだったんですね?(汗)レイプジョークのときに、「クマ男をやっちまう」みたいなことをダニー・マクブライド(いまだにこの人より自分がおねーさんだという事実が信じられないでいるのですが…)が言った直後に セスがハッと両手で胸を隠すんですよ。めちゃめちゃ笑いました。
 他にも本当に細かい笑いが沢山あり、ネタばれにならないためにも口チャックします。

THE WORLD's ENDの公開と同時にぶつけて英米対決して欲しいです!


 
  

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