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2014年4月23日水曜日

完全ネタバレ、というよりむしろネタ解説(その3)☆クーガンxブライドンxウインターボトムのBBC2 The Trip to Italy 第3話鑑賞

The Trip第1シリーズは移転前のブログGo Johnny にてどうぞ(ほぼ全話ネタ解説)

The Trip to ItalyのBBCサイトはこちら

The Trip to Italy ネタ解説その1です。
The Trip to ITaly ネタ解説その2です


【第2話のネタ解説記事がすっとんでいる件について】
第2話をみましたが、個々のネタの展開は第1話とあまり変わった様子がなく(*クオリティは相変わらず抜群ですが!)わざわざネタ解説するほどではないかな、と思ったのが理由です。また、第1話のネタ解説時に触れているのですが、今回ブライドンの戦闘力が高く、クーガンがおされ気味、という傾向がさらに強まっていたんですね。悪い言い方をすると”ケンカをふっかける”。ブライドン&クーガンの関係におけるコレまでのイメージ、そしてブライドンのイメージからは予想外の展開です。さらにこのレベルの攻撃性はブライドンの笑いのスタイルとも外れていることから、この方向性を咀嚼できませんでした。そして第2話はですね、クーガンではなく、ブライドンが旅の道中で出会った女性と仲良くなりそうな雰囲気? っというところで、終わります。というわけで、いろいろ口のなかにモゴモゴした状態で1週間後…の第3話です。

【ブライドン、シェイクスピアになっている夢を見て】
「いやいや、自分の書いた脚本の引用なんかしないよ…… A-HA!」とアラン・パートリッジの物真似をした自分にショックを受けてめざめると、ドーン!横には、第2話でいい雰囲気になっていた女性が寝ているではありませんか! F語を連発でつぶやくブライドン。

この冒頭1分で、第2話の咀嚼ができる構成、かつ、このA-HA!が、アイロニーたっぷりなオチへと昇華する華麗な笑い作り。感動です。
つまり、ブライドンは、心で激しく抵抗しながらも、不可抗力でクーガンの道を歩んでしまっているんですよね。(当たり前です。そのキャリア、じつはものすごくかぶってますから。)その抵抗が今回の高い攻撃性となっているのだと…。ブライドンの新境地ではないでしょうか。 
さらにいうなれば、視聴者にとってThe Trip to Italyは自虐によるアイロニーがダブルパンチです。悲しく、情けなく、胸が締め付けられる重い笑いがダブルパンチです。

相当の覚悟が必要ですよ、奥さん…(苦)

【次の目的地へ…不機嫌なブライドン、クーガンへの攻撃再び】
ブライドンの不機嫌そうな言動に、何かあったと悟るクーガン。しかしブライドンはI don't want to talk about it. And that's not a cue for Abba song."。あえて突っ込まずにそのまま走ります。美しい景色を前に、再びのブライドン→クーガン攻撃タイム。”そんなしているのも限りがある。いずれは身動きが思うとおりにとれない老いた身となるんだということを、受け入れろよ””身動きとれず、素っ裸で横たわり、身も知らない人間に介護されるんだ。死ぬ前に必ずオマエにやってくるそのときを、オレは絶対に見逃さない”
クーガンが“I would be dressed by some young nurse"といいかえすも”But she will be taunting on your breast and there will be nothing you can do and I love to see that" 息をするのももったいないように、まくしたてるんですね。その後も、ノベルティ・マグカップ(有名人の顔をマグカップにしているシリーズありますよね)にして飲んでやるとか、 コレ、投げてくる球が拾えないと結構キツいネタだと思います。何しろクーガンが同じレベルでブライドンと戦うことを放棄しているんで、アタリが強くなる一方なのかも、とか。このへんはプロットの方向性ともからんでくるんだと思うので、第4話以降の展開に注目したいところです。

【クーガンさん、今回はアラン・パートリッジを狙ってますか?汗】
 クーガンがキャラとしてクーガンを作り込むとき、常に(その都度)公衆/メディアが作り上げる「スティーヴ・クーガン」像を組み込み、その一歩先へと押し拡げて行っているわけですが…。今回も完全に我々ギークが「ALPHA PAPAのアランは、もはやクーガンとかぶってないか? アランがかっこよくないか? というかクーガンがアランを食っちゃってないか?」みたいな話をしていることを分かった上でやってるんじゃないしょうか?という被りっぷりです。若い女性を観て、サングラスをとってニッコリ笑顔で「ハーイ」というものの、完全に存在すら無視され、(ブライドンに「awwwww, she ignores you」なんつって言われてしまい…)ニール・キノック(元労働党党首ですね。まだクーガンがブレイクする前、Spitting Imageで声をやっていたときによくやっていましてん)の真似を得意げにやってしまったり…(That's the best thing you doとブライドンに言われてしまいますが…汗)

【ブライドンの自伝書&おじいちゃん節ブイブイなクーガン】
クーガンは自伝書は書いてません(注:リアルでは、今ちょっと”書いてもいいかな”という人生の段階に達しているそうです。マーク・ローソンのインタビューで書きはじめているらしきことを言っていたので、マジで楽しみですが!)でもアラン・パートリッジの自伝書は書いてます。いいんです。なんてったってクーガンはliving in his own metaphor(S1最終話)な自分の人生を自分の生み出したキャラに食われて生きている人間なんですから。
というわけで、カサノバの自伝書から、ブライドンの自伝書の話へ、そしてクーガンのアラン・パートリッジと比較されて進行していくわけです。ブライドンがBAFTAを初めて受賞したときまでを書いている、ときいたクーガン、"(初めてってことは)いくつBAFTA歴があるのよ。”と、びっくり。そして自分には到底かなわない、と思い込んでいる(ので意識もしてない)ブライドンが3回もBAFTAを受賞していると知り、I am genuinely shocked. に。ボッソリときかれもしないのに、 "7...7回..."と自分の尊厳を守ります(笑い。その後も同じ話を繰り返すなど、おじいちゃん入ってます。
moral campus のネタは個人的にオシャレで好きです。

それにしても、今考えると随分、年齢は同じようなもんなのに、まるで親(クーガン)子(ブライドン)みたいな確執をもった、でも切っても切れない関係に見えます。そして、前回に引き続き、これだけ迷惑な分量を書いているのに、まったく終る様子がないので、2回にわけます。第3話の後半戦はのちほど、ここにリンクを貼付けます。。。

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