イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2013年12月7日土曜日

DVD 発売記念Alan Partrdge the Movie ことAlpha Papaの感想をもう一度あげておきます

こちらです。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2013/08/alan-partrige-alpha-papaalan-partrige.htm

12月9日ロンドンのHMVでサイン会やるんですって。

クーガンが来るらしいんですって。うらやましすぎて化けてでそうです。。。多分レポートはできそうなのですが、私自身が行くわけではないので。。。きっと記事をアップしながら怨んでいそうです…。


Series4も気まずさと緊迫感でヤメられない止まらない!☆BBC4 Him & Her やっぱりおもしろい!

http://www.bbc.co.uk/programmes/p00kqnzv
今までのながーい経緯は
http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-45.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-58.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-68.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-79.html

http://komeddy.blog130.fc2.com/blog-entry-304.html

(自粛したのかシリーズ3についてはあまり書いてないことに気づきました…)

というわけで、いい感じにシリーズ3の紹介が抜けてるので、現在超山場を迎えた最終シリーズについて紹介することをかね、良い感じで穴埋めができそうです。
シリーズ2にて、ベッキーの妹で、リアルとやりすぎの境界線のギリギリをフルスピードで突っ走るローラのブイブイ言わしっぷりが超絶面白かったわけですが、 これがシリーズ3の後半から、ローラのフィアンセ、ポールが衝撃の相手と本気の浮気をしていた…というとんでもない事実が発覚しまして! しかしながらポールの説得の甲斐あり、ローラは本気の浮気が、彼女の勘ぐりだったと思い直して、ポールと仲直り。一方ポールは胸におおきなしこりをもちつつ、一旦幕を閉じます。
そしてシリーズ4にてローラとポールは結婚式をあげるわけです。(よってシリーズ4はスティーヴとベッキーの住まいではなく、結婚式会場内というソリッドシチュエーションになります)ところが、ポールが本当に愛しているのはローラではなく、別の人 。自分と世間にウソをつきつづけてきた人生に限界を感じていたのでしょう。事情を知るスティーヴに相談するなか、思いあまって、結婚指輪をトイレに流してしまいます!
心優しいスティーヴはこれを自分がやったと罪をかぶり、ポールは指輪なしでは結婚式をキャンセルしなければ、とうまいことその場から逃げようと試みます。ところが、アフガン帰りの元軍人で、ベッキーの元カレが「こんなこともあろうかと…」とスペアの指輪を持っており(→ベッキーとよりを戻したい)その指輪で結婚式が続行することになってしまうのです。
逃げようにも逃げられない! そうなればなるほど、逃げたくてしょうがないポール!
まさに誓いの言葉が云々というときに、結婚式に参列している真実の愛の相手に ”僕が愛しているのはローラじゃない。君なんだ。””僕をここから連れ出して!" と携帯でテキストのおくりあいをします。そして、ちょっとしたミスでポケットから携帯を落としてしまい、それをとったローラが……。

というのが今回の大きな軸です。伏線が沢山あり、もちろんアフガン帰りの軍人、ベッキー、スティーヴの三角関係、ベッキーが隠し持つある秘密、ポールの血だけ繋がった兄弟(→シリーズ3で一度だけゲスト出演したジョニー・スイート君再登場)やポールの友人たちの言動等等…と見どころが沢山あるでございます。

もともと、ワタクシは日常でよくある話という王道の話を基盤にし、オリジナリティや高度な技術を見せていく作品が好きなので、このステファン君のテイストが本当にツボです。今回はオンエアにまったくついていけず、本日から1話目を見始めたのですが、ヤメられず止められず、で一気に4話まで見てしまいました。5話目が待ち遠しいです。

2013年12月4日水曜日

毎年恒例!BRITISH COMEDY AWARDS 英コメディ・アワードのノミネート発表になりました!

2011年のレポートはこちら
2012年のおざなりなレポートはこちら

相変わらず、某英コメディサイト主催のアワードにくらべ、いつもと同じ顔ぶれ感満載のBritish Comedy Awardsの2013年のノミネートが発表になりました。
以下Chortle.co.ukより

☆Best Comedy Panel Show

8 Out Of 10 Cats Does Countdown
A League of Their Own
Have I Got News For You
Would I Lie To You
【備考】どれもおなじみの顔ぶれなので、なんでもいいんじゃないの? なんでしょうが、特記事項としては、A League of Their Own他、近年のバラエティ番組でのジャック・ホワイトホール君の躍進ぶりは評価したいところです。(時も経てば芸人も上達し、芸人が上達すればオタクの見る目は変わるわけです、はい)おりしも昨日初期の頃のALoTO再放送回を見たのですが、そのときのホワイトホール君と今のホワイトホール君では雲泥の差だと再確認しました。つまり、”英芸人に身体張って笑いとるなんて、慣れないことやらせても面白くならないわよね”というレベルだった番組を、「うわ、またホワイトホール君なんかやっちゃうぜ!」っていう視聴者の期待にこたえるリアクション芸を展開する番組に、しかもちゃんとイギリスちっくにしているわけですわ。12歳以下の子どもにはふさわしくないハレンチジョークも飛び交いますが、それを抜かせば家族で楽しめるパネルショーになったと思います。

☆Best Comedy Entertainment Programme

Alan Carr Chatty Man
Saturday Night Takeaway
The Graham Norton Show
The Last Leg
【備考】今年のアワードにて、マンネリ感を払拭する素材(?)がAdam Hillsでして、The Last Legが、その彼とJosh Widdicombe君(8 Out Of 10 Catsとかにも出てます)とジャーナリスト(のはず。芸人ではないはず)のAlex Brookerさんの3ピースでおくる時事風刺番組です。1週間の間にあったことについておちょくるというかなりユルユルなフォーマットなので、芸人さんたちの話術と準備に面白さの責任がかかってきているなと思います。しょっぱなからすでにエッジギリギリなトピック(王室とか身体障害者ネタ)で笑いをとり、そのスタンスをみせつけるというかなりレベルの高いことをしてらっしゃいました。今年にきて何故突然芸歴のとっても長いAdam Hillsに注目がいったのか??ですが、(ちなみに彼はオージーです)ノミネートは正当なジャッジだと思います。

☆Best Sketch Show
Harry & Paul ( Paul Whitehouseについて書いたときの記事があります)
Horrible Histories(2ヶ月前まで騒ぐだけ騒ぎまくった上3話以降からぱったり沈黙したThe Wrong Mansのマシュー・ベイントンとかが出てるCBBCの大ヒット番組ですね。ちなみにうちの娘の小学校では、歴史の時間にコレを有効利用しています。。。マジです。。)
It's Kevin (Kevin Eldon についてはこちら)
Psychobitches
 【備考】Psychobitches見たかったんです。SKY ARTS シリーズの豪華絢爛なコメディでしたが、気がついたら放送終了していたようです(号泣)評価も非常に高いです。書き手はようわからないのですが、Rebecca Front, Julia Davis, Sharon Horgan, Samantha Spiro, Frances Barber, Sheila Reid, Selina Griffiths, Katy Brand と名うての女子がゾロゾロでてます。どこかで観る機会があったらぜひみたいと思います。

☆Best Sitcom
Bad Education
Count Arthur Strong
Getting On
Peep Show

【備考】National Theatre Liveにて衝撃と驚愕のOTHELLOを見て以来、ことごとく注目せずには居られなくなってしまった俳優ローリー・キニアさん(その前にBlack MirrorS1E1で認知ずみ)が出ておられるCount Arthur Strong。Father Ted & Big Train & IT Crowd等のグレアム・リネハン氏が書いておられるシットコムでして。生コメディで忙しい夏に放送だったようで、ろくすっぽ観れてないのですが、コメディ部の間では評判がよろしいです。そもそもローリー・キニアさん贔屓が多いです。あの容姿でまだ34−5歳とかまったく信じられません。脅威の演技力と驚愕の容姿です。
Bad Educationは前述のジャック・ホワイトホール君の作ったシットコムで、正直FRESH MEATのJPが学校の教師やってるみたいな、そういうノリのシットコムですね。だから視聴率も非常によいらしく、ワテクシのようなオタクがついついハナクソをほじってしまう番組なんですが、一点だけ特記事項があります。それは、このディレクターさんと撮影カメラマンさんが、トイカメラで撮影しているみたいな、かわいい色彩ワールドを展開しているんですよね。ポップでプレップで軽やかなカメラワークで、その点がとても好きです。それがどう笑いと結びつくんだよ!といえば、直結はしないのですが、やっぱりかっこいい映像と高度な笑いは手と手を取り合ってともに歩いていくと思うのです。
Getting On はなぜノミネートされているのか、意味がまったくわからないのですが、色々あるのかもしれません。。。
Peep Show はもはや当たり前なので、説明はぶきます。

☆Best New Comedy Programme
Count Arthur Strong (前述参照)
Cuckoo (S1については書いてます。グレッグ・デイヴィスとアンディ・サムバーグが出てるやつです。
Plebs 
Psychobitches (前述参照)

【備考】 おほん。Plebsはバスデンさんのシットコムです(Tom Basdenカテゴリーをどうぞ)。遠慮しないで自由に書ける環境で書いた作品だから、ホントにコレはおすすめなんです。ホントにいいんです。コレ。コレだけはホントにいいんです!The Wrong Mansで信用を失った感ひとしおなんですが、ホントに信じてください…(涙 → 第3話まではまだイケてると信じてます)

☆Best Male TV Comic

David Mitchell, Would I Lie To You
James Corden, A League of Their Own
Jon Richardson, 8 Out Of 10 Cats Does Countdown
Lee Mack, Would I Lie To You

【備考】このチョイスの背景がまったく読めないです(汗)(&コードンはどうしてでてきたんだろう… )なんだろう、いつもBBCのNever Mind the BuzzcocksやMock the WeekやHIGNFYからばっかりだから、たまにはChannel 4メインで選んでみました、とか? いや選ばれてる方々みな才能お持ちだと思うんですが(いや、だからなぜここにコードンが?)このカテゴリーに選ばれるような、他の芸人さんと一線を画すことって…何だ?(それにしてもなぜコードンが…)

☆Best Female TV Comic

Miranda Hart, Room 101
Nina Conti, Live At The Apollo
Sarah Millican, The Sarah Millican Television Programme
Sue Perkins & Mel Giedroyc, The Great British Bake Off

【備考】British Bake Offってコメディじゃないんですけど(汗)あとRoom 101って今Frank Skinnerでしょ?なんでゲストだったMiranda Hartがこの番組でノミネートされるの? Nina Contiも1回のLive At the Apollo登場回なんですけど、レギュラーじゃないんですけど…
とナゾだらけなんですよ、マジで、ナゾだらけです。ノミネートされてる芸人さんたちに罪はまったくないですし、とても素晴らしい芸人さんたちなんですが、ノミネートの理由が不明すぎです。

☆Best Comedy Entertainment Personality

Adam Hills, The Last Leg
Alan Carr, Alan Carr: Chatty Man
Ant & Dec, Saturday Night Takeaway
Graham Norton, The Graham Norton Show

【備考】ここにアダム・ヒルズが入ることで、なんか新鮮な空気がすえてます。

☆Best Comedy Breakthrough Artist

Adam Hills, The Last Leg
Jonny Sweet, Chickens
Steve Delaney, Count Arthur Strong
Tom Basden, Plebs

【備考】Breakthroughって新鋭芸人とかの業績じゃないでしょうか?なぜここにイギリスでも20年以上キャリアを積んでいるアダム・ヒルズが?(汗)さんざん英パネルショーに準レギュラー出演している勢いの有名人が?(汗)
アダム・ヒルズの謎もとけないままJonny Sweet君やバスデンさんのノミネートに「いつまでBreakthroughカテゴリーに入れるんだよ」とぼやいてもしょうがない気がしますが、バスデンさんがエディンバラで「Breakthrough」系の賞をとったのが6−7年前、ラジオ番組やらで同形等の賞をとったのが5年前、さらにはBAFTAのですでにこのカテゴリーの賞をとって2年は経っているんですよ。デジタルアワードでは普通にメインの賞とってるんですけど、この人。それがBreakthroughって意味がわからないんです。

☆Best TV Comedy Actor
David Mitchell, Peep Show
Greg Davies, Cuckoo
Jack Whitehall, Fresh Meat
Kevin Eldon, It's Kevin

【備考】この番組でKevin Eldonをコメディ俳優カテにいれてるのが、非常に謎なのですが、(だってこの番組はオタクコミュニティが十数年まってようやく観れた、Kevinの作ったTVコメディで、他3つと違って、基盤はスケッチなんですよ。。。) ソレ以外は、納得してもいいかもしれないと思っています。

☆Best TV Comedy Actress
Jo Brand, Getting On
Miranda Hart, Miranda
Vicki Pepperdine, Getting On
Zawe Ashton, Fresh Meat

【備考】Getting Onを押すんですね。去年Hunderbyを押しまくったように、今年はGetting On を押すんですね。よくわかりました。。。

2013年11月8日金曜日

今やプチ・ヒーロー?(違)ことナマのロバート・ウエッブ(Peep Show)他豪華キャスト&敏腕演出家のRaving観ました

暗い7時頃での携帯カメラなので許してください(2年前のエリクソン)

Raving 
(今みたらほとんど全部ソールドアウトじゃん…汗 期間中の追加マチネでちゃってるよ…)
チラシスキャンしました…


UKTVコメディ界ではあちこちに顔を出しているSarah HadlandとPeep ShowのRobert Webbが出演、というのを発見し、おお?となったのがきっかけです。もともとMitchell and Webbって自分たちのネタで出世したのではなくて、ほぼまったく執筆に関わっていないシットコム(Peep Show)で出世した人たちなので、コメディの芝居に出る、となるとかなり期待値があがるわけです。

脚本は舞台俳優として活躍するSimon (Paisley) Day。演出家がクレジットをあげたらきりがないくらいのEdward Hall(→ということにパンフを見て知る)

おりしも(&複雑な気持ちを抱えながらも)コメディ部的にプチ祭り中になってしまったロバート・ウエッブなので、鑑賞時には、チケットを購入した際とはレベルの違うウキウキ感を抱いていたことは…否めません(汗)

【お話は…】
舞台はウエールズのド田舎、携帯電話の電波も届かないようなコテージのソリッドシチュエーションコメディです。
育児ストレスのたまったブライオニーとそんな彼女の精神不安定に振り回され気味のキースは、仲のよいロスとロージーの夫婦とともにウエールズのコテージで週末を過ごすことに。ロスとロージーは互いの信頼の厚いパーフェクト・カップルで、今回のプランも彼らがブライオニーを気遣いお膳立てしたものでした。一番ノリにコテージに到着したブライオニーたちですが、道中でキースが携帯を紛失したうえに、ブライオニーが精神安定剤を忘れてきており、何も始まる前から空気はコテージ外の激ワル天気とシンクロしております。ブライオニーはキースをダメ男扱いしさんざん罵ったかと思いきや、一番広い寝室をロスたちが来る前に占領しようとして、キースに「すべてを準備してくれたのは彼らだから彼らによい部屋を譲るのが礼儀だと思う」と止められたとたん、一転してキースを褒めたたえ自分の身勝手さを責めて号泣。完全にストレスでまいっちゃってる新米ママ状態です。
そこへ車の停車する音が。ロスとロージーが到着したのかと思いきや、やってきたのは セリーナとチャールズ。ロスとロージーはこのことをブライオニーたちに知らせていませんでした。ブライオニーの言動から、完全にこの夫婦が苦手なことが見て取れます。しかしセリーナたちはそれを気にするような夫婦ではありません。この2人はとても自由気ままで破天荒。さっさと、一番よい寝室も陣取ってしまいます。そしてそういうKYなところに、ブライオニーが苦手感を抱いているのです。
そんななかようやくロスとロージーが到着。とっても完璧でとっても仲の良い2人は互いにしっかり手をつなぎ肩を抱き合いながら、到着時間が大幅に遅れたことを陳謝。原因はベビーシッターにありました。次々に雇うベビーシッターがロスを誘惑してばかり……、の「ベビーシッター難」に苛まれるこの夫婦は、今回もギリギリになって「ベビーシッター難」に遭遇したのだとか。結果的にシッターを解雇し、ブリストルに住む両親(?親戚だったかも。忘れました 汗)に子どもを預けてからやってきたため時間がかかってしまっていたのです。ロージーの「確かにロスが魅力的なのはわかる!だけどワタシに向かって”母国に住む父親の治療費のための資金を支援してくれたら、ロスとの間で何があったか全部話す”といって、子ども部屋以外のすべての部屋でヤルことやったってホラを吹いてきたのよ!!許せないわ、あの女!」
「ロスがその誘惑に勝てないと困るという2人の判断から、2人できちんと防御して、わざわざブサイクなシッターにしているのよ!それにも関わらず…」
そしてロスは「僕が災難に遭っているところをローズが助けてくれたんだ。彼女の機転のきいた行動に大感謝だよ」
そして一同「すごいのねー」
そんなわけでようやくそろった3組の夫婦。チャールズから借りた携帯電話の電波が通じず、息子との連絡が一切とれないというブライオニーたちの不安はさておき、なにはともあれ”楽しい”週末を過ごす準備を始めますが…。

【3パターンの夫婦関係がソリッド・シチュエーションによってもみくちゃにされる】
ずばり、ここが醍醐味なんです。かなりありがちな設定なので、一歩間違えると「ありがち」で終ってしまうのですが、見事にこの「ありがち」な設定を客を引き込む導入口に利用し、意外性とドラスティックな要素をパンチを効かせた展開で盛り込んでいたと思います。クライマックスでのパンチの効かせ方が夫婦ものを取り扱うシットコムではあまりみないタイプの、非常にパワフルなものでした。

【実力派の役者陣が芝居を活かしている!】

芝居って脚本ありきですが、その脚本を活かすも殺すも役者次第なんだ、ということをかなりしみじみ味わえた芝居でした。色々なタイプのコメディがありますが、これは誰がやっても面白いコメディにはならないタイプだと思います。夫婦の微妙な関係や、夫婦の本音は言葉には現れないことが多いから、そう感じるのかもしれません。この6人の役者さんは、見事にセリフにならない部分でそれを表現してくれました。脚本だけ読んだら笑えないだろうところが爆笑できたのは、役者さんのおかげだと思います。キース役のバーナビィ・カイさんがすごいよかったなぁ。あとこの6人3組の夫婦をさらにひっかきまわすセリーナの姪っ子タビー役の子がめちゃくちゃ個性的で気に入ったんですが、この子やっぱり新人賞ノミネートとかしている強者だったんですね!Jumpyでタムシン・クレイグと共演しているんだ…(→今頃知る 汗)そりゃ、すごいわ。この女優さんは絶対に注目ですわ。コメディおたくとして。


【ロバート・ウエッブがロバート・ウエッブらしい~~役柄だった!】
コレはハマり役としかいいようがないです(笑)いわゆるみんなの大好きなロバート・ウエッブが観れます。これ以上いうとネタバレになっちゃうから黙りますが、コレはUKエンタメファンにはおいしいですね。 じつは前述リンクの例の件でエリート臭が強すぎちゃってるとやんわり懸念していたりもするのですが、彼こそが伝統的な戦後のエリートコメディをきちんと伝承していける人材の1人だという考え方に変わりました。その意味では、抜群の、最高の仕事をしてくれていると思います。

というわけで、キャッチできそうだったらぜひキャッチしてください!行ってよかった!って思いますから!!!

2013年11月2日土曜日

S.フリアーズ監督xJ.デンチxクーガンの超話題作「Philomena/あなたを抱きしめる日まで」は…最高に極上な感動作です。

こんにちは。クーガン・ギークのイナムラです。

クーガン主演ときくと、周り中にとっちらかっているやらなければいけないことがすべて見えなくなるのがクーガン・ギークです。11月1日から地元エディンバラにて「Philomena/フィロミーナ」が公開になりましたため、行きつけ(?汗)の映画館の初回上映時に行って来ました。

邦題は「あなたを抱きしめる日まで」 。(→なんとすでにウエブサイトまでできておる!)ファントム・フィルムさん配給で2014年3月公開予定。
(そ、そうだったのか… 。クーガンを取材できるというチャンスはどこかに転がっていたのか…。いや、しかし、前後1ヶ月は軽く眠れなくなるからな、コレでよかったに違いない…)

【お話は事実をもとにした物語…】
90年代にイギリスに長期滞在していた人にとっては、マーティン・シックススミス/Martin Sixsmithという非常に馴染みの深いBBCジャーナリスト/ブレア内閣時のスピン・ドクターがおりまして…。(→なもんで、「The Thick of It」のアドバイザーだったことでも有名です) 9.11の事件におけるメディアの政治に巻き込まれ、BBCもスピンドクターも辞める形に。お話は、その辞めさせられる形になったマーティンが、ひょんなきっかけで元看護師のおばあちゃんフィロミーナと出会い、彼女が生き別れになった息子の行方を追うという、「政治/political affairs」とは分野の異なる「3面記事/human interest」の取材をはじめることになります。お涙ちょうだい系の感動話とばかり思っていたのに、とんでもない方向へ話が展開していきます…

【涙と感動のヒューマンドラマなのに、しっかり社会派な色も出すスティーヴン・フリアーズ節を堪能できる傑作!】
スティーヴン・フリアーズ監督といえば「My Beautiful Laundrette」「Prick Up Your Ears」「Queen」などなどの名匠。涙を誘うヒューマンドラマとマクロ的にみた社会派な視点を融合するという、一貫したテイストがありますですね。本作も、まさに!それでした。展開にギクシャク感がまるでなく、すべすべで滑らかで洗練された絵作りが充分に楽しめました。素敵!としかいいようがありません。
【世界中のクーガン・ギークにとっては確実にお気に入りの1本となる作品】
この作品、クーガンがデンチおばさまと華麗なる競演を繰り広げているだけではなく、共同執筆しているというところが、クーガン・ギークにとっての最大のポイントであります。(イアヌーチせんせいがたとの共同執筆によりますが)クーガンの何がすごいって、political correctnessが主流になっていた90年代のUKコメディシーンで、今までの階級や人種、ゲイなどある特定のグループをターゲットにするlaugh atな笑いではなく、おじいちゃん/おばあちゃん/子どもなど、ターゲットとして導入したり、観客が自分自身または身近な人物を思い起こさせるlaugh with な共感の笑いを全国的な主流にしたことにあります。たとえばですね…(おばあさんとのやりとりをご覧ください)

こういう醍醐味がしっかり味わえる脚本でした。なんてごちそうなんでしょうか。
セリフだけじゃないんです。分析に分析を重ねて構築したcharacter breakdownはクーガンの専売特許ですから、今さら絶賛する必要もないのかもしれないですが、爪のアカの種類まで決め込んでます、といわんばかりのキャラクターがあるからこそ、眉毛一本のピクリ方、クビのかしげ方、目の泳ぎ方なんて超マイナーなアクションがほほ笑ましい笑い、クスクス笑いに繋がって行くのです。そしてめっちゃかっこよい。このクーガンがお気に入りになるのは、クーガンがそもそものかっこよいまんまで、(&中身的にヤバい人ではなくて)映画に出演しているという点でもあります。(キッパリ)これは、The Tripくらいかっこいいです。マジです。

【デンチおばさまはアッパレすぎます】そして緻密に計算されたキャラクター、一挙一動がすべて笑いそして涙に繋がってしまうキャラクターをいともあっさり、自然に、自分のものにしてしまっているのが大女優ジュディ・デンチおばさまではないでしょうか。英国民のどんな層を代表しているのか、一発でわかってしまう。空港でフィロミーナがマーティンに延々と読んでいた時代ロマンスのプロットを語り出すシーンがあるのですが、あそこで、こういった系統の本たちが頭に思い浮かんでしまいました。自然とほわんと頭に浮かぶということがすごい…です。

最後はやっぱり泣いちゃいます。
日本公開の際はぜひ劇場へ足をお運びください。