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2013年11月2日土曜日

S.フリアーズ監督xJ.デンチxクーガンの超話題作「Philomena/あなたを抱きしめる日まで」は…最高に極上な感動作です。

こんにちは。クーガン・ギークのイナムラです。

クーガン主演ときくと、周り中にとっちらかっているやらなければいけないことがすべて見えなくなるのがクーガン・ギークです。11月1日から地元エディンバラにて「Philomena/フィロミーナ」が公開になりましたため、行きつけ(?汗)の映画館の初回上映時に行って来ました。

邦題は「あなたを抱きしめる日まで」 。(→なんとすでにウエブサイトまでできておる!)ファントム・フィルムさん配給で2014年3月公開予定。
(そ、そうだったのか… 。クーガンを取材できるというチャンスはどこかに転がっていたのか…。いや、しかし、前後1ヶ月は軽く眠れなくなるからな、コレでよかったに違いない…)

【お話は事実をもとにした物語…】
90年代にイギリスに長期滞在していた人にとっては、マーティン・シックススミス/Martin Sixsmithという非常に馴染みの深いBBCジャーナリスト/ブレア内閣時のスピン・ドクターがおりまして…。(→なもんで、「The Thick of It」のアドバイザーだったことでも有名です) 9.11の事件におけるメディアの政治に巻き込まれ、BBCもスピンドクターも辞める形に。お話は、その辞めさせられる形になったマーティンが、ひょんなきっかけで元看護師のおばあちゃんフィロミーナと出会い、彼女が生き別れになった息子の行方を追うという、「政治/political affairs」とは分野の異なる「3面記事/human interest」の取材をはじめることになります。お涙ちょうだい系の感動話とばかり思っていたのに、とんでもない方向へ話が展開していきます…

【涙と感動のヒューマンドラマなのに、しっかり社会派な色も出すスティーヴン・フリアーズ節を堪能できる傑作!】
スティーヴン・フリアーズ監督といえば「My Beautiful Laundrette」「Prick Up Your Ears」「Queen」などなどの名匠。涙を誘うヒューマンドラマとマクロ的にみた社会派な視点を融合するという、一貫したテイストがありますですね。本作も、まさに!それでした。展開にギクシャク感がまるでなく、すべすべで滑らかで洗練された絵作りが充分に楽しめました。素敵!としかいいようがありません。
【世界中のクーガン・ギークにとっては確実にお気に入りの1本となる作品】
この作品、クーガンがデンチおばさまと華麗なる競演を繰り広げているだけではなく、共同執筆しているというところが、クーガン・ギークにとっての最大のポイントであります。(イアヌーチせんせいがたとの共同執筆によりますが)クーガンの何がすごいって、political correctnessが主流になっていた90年代のUKコメディシーンで、今までの階級や人種、ゲイなどある特定のグループをターゲットにするlaugh atな笑いではなく、おじいちゃん/おばあちゃん/子どもなど、ターゲットとして導入したり、観客が自分自身または身近な人物を思い起こさせるlaugh with な共感の笑いを全国的な主流にしたことにあります。たとえばですね…(おばあさんとのやりとりをご覧ください)

こういう醍醐味がしっかり味わえる脚本でした。なんてごちそうなんでしょうか。
セリフだけじゃないんです。分析に分析を重ねて構築したcharacter breakdownはクーガンの専売特許ですから、今さら絶賛する必要もないのかもしれないですが、爪のアカの種類まで決め込んでます、といわんばかりのキャラクターがあるからこそ、眉毛一本のピクリ方、クビのかしげ方、目の泳ぎ方なんて超マイナーなアクションがほほ笑ましい笑い、クスクス笑いに繋がって行くのです。そしてめっちゃかっこよい。このクーガンがお気に入りになるのは、クーガンがそもそものかっこよいまんまで、(&中身的にヤバい人ではなくて)映画に出演しているという点でもあります。(キッパリ)これは、The Tripくらいかっこいいです。マジです。

【デンチおばさまはアッパレすぎます】そして緻密に計算されたキャラクター、一挙一動がすべて笑いそして涙に繋がってしまうキャラクターをいともあっさり、自然に、自分のものにしてしまっているのが大女優ジュディ・デンチおばさまではないでしょうか。英国民のどんな層を代表しているのか、一発でわかってしまう。空港でフィロミーナがマーティンに延々と読んでいた時代ロマンスのプロットを語り出すシーンがあるのですが、あそこで、こういった系統の本たちが頭に思い浮かんでしまいました。自然とほわんと頭に浮かぶということがすごい…です。

最後はやっぱり泣いちゃいます。
日本公開の際はぜひ劇場へ足をお運びください。


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