イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2018年7月11日水曜日

BBC2絶賛放送中のPaul Whitehouse & Bob Mortimer のGone Fishingがあまりにも素晴らしい件について


大御所お二人ですよ。

Harry Enfield とよく組み、Fast Showというキャッチフレーズベースのスケッチコメディを一大ブームに巻き起こしたチームの一人であり、本当に数々の素晴らしいキャラクターを生み出してきたレジェンド芸人Paul Whitehouse(だー!かっこいい)とUKComedy好きならVic and Bobを知らない人はいないでしょ、のレジェンド芸人Bob Mortimer(だあ!可愛い!)この二人が共に英国の川を渡り歩きフィッシングする様をカメラに納めた30分x6話構成のドキュメンタリーです。
https://www.bbc.co.uk/programmes/b0b7r2k6


あのですね、お二人共似たような時期に似たような状況で心臓病に遭われたんです。その時はある日突然やってきて、猛突進で進行していき、二人共立ち止まる余裕も与えられず、もう終わりかな、この世とはお別れかな、というほどの生死の境目を目の当たりにする。その経験を経て、再びこの世に息をしている。命には限りがある、ということ、命の終わりを一度は見た二人が、たわいもない会話や料理、食事、そしてもちろんフィッシング(Paul Whitehouseの趣味をフィッシングをやったことのないBob Mortimerに教えながら二人でフィッシング旅行を楽しむという流れ)を通して、生の脆さや儚さ、生の輝き、強さ、そして、この限りある生の有難味や喜びを描き出しているのです。我々にとっておなじみのお茶目でかわいい二人が、時にはしゃぎ、おどけ、粋なジョークを掛け合い、そして時に全てを見据えた賢者の言葉を発するのです。
オレ様、毎回ボロボロ泣いてます。

さらに特記すべきは絵作りです。ぶっちゃけ撮影チームはThe Detectoristsの影響受けてるよね?!めっちゃスタイルFar From The Madding Crowdでしょ?!って思ってるのは絶対にオレだけじゃない! 
(いや、絶賛しているのです)

正直、わはははは!な笑いじゃないです。辛いことを吹き飛ばそうぜ、な笑いじゃないです。むしろ、辛いことにしっかりと向き合うことで悟りを開き癒しを図っていると思います。そしてその過程及びやり方をPaul とBobという二人のレジェンド芸人さんが極上のスキルでたわいもない笑いを盛り込みながら自然な言動のように見せかけ魅せていく。しつこいようですが、こんなボロボロボロ泣きドキュメンタリー(一応コメディ)は他のどこに存在するでしょうか。

ありません。

Inside No.9と同格レベルで最高に心を揺さぶるシリーズかと思います。


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