カンボーの過去の記事はこちら。
http://www.gojohnnygogogo2.com/search/label/Sam%20Campbell
ついにエージェンシーが立ち上げたウエブサイトからお近くで行われるキラキラ☆ライブ情報をゲットしてください。今まで、彼の笑いを1時間ナマで見る機会がなかったコメディファンの方々も、見るチャンスが続々増えてきました。メーリングリストに登録も、アリだよ!
https://www.samcampbelltour.com/
TaskmasterUK効果てきめんのため、イギリスの追加公演日程はどこもおっきな劇場になっちゃってるのはわかるしあのハネっぷりでは当たり前でしょうだし、オーストラリアは生まれ故郷なんだからもっと前からもっとちやほやしてるべき・・・と思っているのですが、LAとNYの会場は、ガチのファンでも、ちょっこし心配になるデカさです。
Taskmaster UKってアメリカでも視聴率あるんですか(恐)?あんなになんでもかんでもアメリカ版リメイクを作る国で、UKものがそのまま大衆に受け入れられてる気がまるでしないよ。
エージェントは、エイカスター氏をモデルにして米市場拡大してる気がするんですが、エイカスター氏がアメリカで今の規模に達するまでNetflixでの4部作デビューとTaskmasterUKから1-2年経ってるのを備考しておきたいよ。コツコツ☆ビルズアップだった気がするよ。
過去作のアメリカでのハコのサイズを考えると、周りのお祭り騒ぎの勢いでリープを強制しちゃってるみたいで、本人のメンタル心配・・・。どうかオレの不安は大きな間違いであると信じたいです。マジで。
【新作 Wobservationsの感想】
わてくしは、世の中に素晴らしい傑作コメディを見つけ、いろんな1時間ものの(スタンダップを含む)ライブコメディショーを最高、最高、最高。と褒めた倒してきて、ある一定の才能に関しては、長期間にわたって崇めてきました。
そんなドンハマりした芸人さんの笑いのなかで、たぶん、この芸人さんの笑いだけ種類違うな、と思っている点が2点あります。
1つ目は、笑いに生活感がないこと。Tales of my life (それがフィクションにまたがっていても)じゃないんです。近い友人や知り合い、家族がネタにならない。訪れた場所とそこで見聞きした人は着想になることはあるけど、具体性が、ない。Never Mind the Buzzcocksに出たときに「歌音楽に興味ない。「あー君と別れてうんちゃらー」とか、お前の気持ちなんか知るかよ。どーでもいいわ」的なことを言ってたんですよね(→音楽とカンボーがあまりにも縁遠いのになぜ出演、みたいないぢりあって)彼の笑いのスタイルとつながってる気がします。
その結果、プライマリーもセカンダリーもエンドポイントが究極の「笑い」だけになる。「笑いを通して」「笑いの先に」あるのは「笑い」だけ。共感や共有からのつかみやオチをびっくりするくらい作らない。60分、清くパンクに「笑い」だけで突っ走る。でも、ただのギャグのアッセンブルになってるんじゃなくて、シアトリカルでインタラクティヴなテクニックをいくつもsubtleに使いこなしてるんですよ。2回観ると、いかにどれもこれもが緻密に構築されたショーの一部だったかがわかる。初めてみたときも同じこと書いたけど、Harry Hillと似てる種なんだけど、違いはシアトリカルのsubtleさとそこに差し込まれる毒の強烈さですかね。
2つ目は、(1つ目の関連しているのですが)カンボーの基盤が、我々の住む世界じゃないんってことなんですよね。(例えばAunty Donnaとかもね)、この種類のぶっ飛びナンセンスの「ヘン」コメディでも、我々の住む世界って見せかけといていつのまにか芸人さんの世界に誘われ、ライドする。基盤を我々の住む世界からスタート、または入れ込むことが多いと思うんです。
一方、カンボーのショーは、(どうやったら説明できるかすごい考えたんですが)、 ショー自体が、映画「マルコビッチの穴」でいうところの「マルコビッチの穴」って言ったらわかってもらえるでしょうか。会場入ったときからすでに「マルコビッチの穴」に出てきたあの「穴」のある部屋で、始まったらみんなその中入っていく。1時間後に吐き出される。
ということを考えていると、タイトルがオブザベーションをもじったWobservationsってのが、本当に的を得てるバングオンなタイトルだな、と思いました。アメリカでいい距離感で見たかったら80ドル?とかするみたいだけど・・・ぜひ。
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