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2015年10月3日土曜日

2015年9月に観たUKで視聴可能のTVコメディの感想です

秋も深まる2015年、すっかりレギュラー企画になってしまいました。結構頑張ってみてます。相変わらず気に入ったものだけご紹介します。

TOP COPPERS 

奥さん、これは大当たりです。カラフルで、不思議ちゃん系テイストの笑いで、絵作りが新鮮。王道ではない、コレからの注目株を押し出そうという本来の目的から作られた本来のBBC 3がようやく久しぶりに本来の目標通りの目標を達成した、そんな感じの大傑作です。
70sの欧米のコップドラマや映画(とくにある特定の作品ではなく)がベースなんですが、ある特定の作品ではないため(じつはフタをあけると具体的にどの作品にインスパイアをより強くされたのかはわかるようにはなっているますが)、パロディとかオマージュとかではないんですね。ココがおミソです。
最初はとっつきやすく…という妥協をほぼすることがなく、オマージュやパロディで客を引っ張る小細工はなし。ジョークもベタだし、コレといって笑い的に刺さるところはないんです。本能が「コレはイケル」と感じる潜在的な何かがあり、自分の本能と期待のままに、続きを観ます。すると…3話目くらいから、ジワジワきいてくるんです。各キャラ設定が肌で理解できるようになってくる。5話目には大爆笑の連続。ずーっと笑ってしまう。6話目には「コレで終わりなのかよ?!さっさとS2作れよ!」とちゃぶ台をひっくり返す勢いです。S3まで作った上に映画版も作って欲しいくらいです。

正直Top Coppersをなぜ観たいと思ったかといえば、John Kearnsのせいです。でも実際に観たら、登場人物全員の中の人々、みんなジョンみたいに自作自演をやってらっしゃるかなりの個性派ばっかりでした。マホガニー役の人がオーストラリア人とか、あと米加発のベテランが毎回ゲストに登場し、彼らがみな自国のアクセントで喋るもんだから、Top Coppersの舞台設定が上手に特定できないというのも、めっちゃくちゃよかったです。
最後にこのクリエイターx2さんと作家さんたち、ブラボーです。そして意外ながら知ると超納得!の、本シリーズのインスピレーションとなったグレアム・リネハン作品に多大なる敬意を表したいと思います。

Cradle to Grave


こちらも超BBC2クオリティですわ。大御所ダニー・ベイカーさんの私小説?自伝?がベースとなっているコメディ(?)ドラマで、監督さんが泣く子も黙るサンディ・ジョンソンせんせい。Comic Strip Presentsとかでもメガホンとってる、間違いねーだろ、この監督さんならば!みたいな監督さん。
ストーリーを語らせたら一級品の大御所さんの本が面白くないわけはなく、その本をもとにアート志向だけどキッチリエンタテイメント、という映像の大ベテランさんが監督するんだから、失敗しずらい、といっても過言ではないんではないでしょうか。というような、素晴らしく面白かわいい作品です。
特記すべきは、北イングランドのヒーロー芸人ピーター・ケイ氏がロンドン下町のおやっさんにハマリまくっちゃってるところ。この人すごい人だったんですね。

Horrible Histories チームによる映画Billが最高だったよ



観たよーーーー!
でも別に記事立てたほうが、アクセス数あがりそうなので、別記事を立てようと思います。とりあえず、最高だったということはいいたいです。

You, Me and Apocalypse


この時点で、ああ、9月って、欧米では無視できない量になっているマシュー・ベイントンのファンガールが、窒息しそうになってるんだろうな、と気がつきました…。9月のベイントン露出量がハンパないですな。この上にYonderlandのシリーズ2も放送されてたわけですから。

そんなベイントンさん話はさておき、このコメディ・ドラマ?コメディ要素のあるドラマ? 大変エンタテイニングに作られておりまして、高評価したいです。
【お話は】スラウに住む、ベイントンさん扮するエイリエルは超地味で真面目一辺倒な医師だったのですが、ハネムーン帰国した空港で奥さんが失踪した傷が癒えずにはや7年。人生の再出発に踏み出せず明らかにしっかりしてない男友達デイヴとフラットシェア。母親にちょこちょこオフィスにおしかけられ、あれこれ世話を焼かれています。お誕生日だったその日も母親がシャンパンもって、オフィスに押し掛けてきて、「もういい加減に次のお嫁さんを…」。またかよ、のため息をついていたところ、突然警察が入って来て、エイリエルを逮捕、署に連行されてしまい…
ところかわって、アメリカ。コンピューターいじりが得意すぎてハッキングした息子の罪をかぶり逮捕され刑務所に入ったロンダ。実際に何も盗んでいないので、無罪放免になると願っています。塀のなかは、平和な生活を送らせてくれない状況。ヒスパニックとナチ派とパックリわかれ、各グループからロンダにオマエはどっちだ?!と責めよられます。切羽詰まったそのときに、弁護士との面会のお知らせが。これで釈放される!と信じたロンダは、両方のグループに中指を見せて、その場をさりますが、弁護士から「5−10年刑務所にいることになりそう」と知らされ…
ところかわってバチカン。ジュード神父は真摯な信者だからこそ現在のローマ・カトリック教制度に対して反逆の心を持つ人。修道女との面談でもブイブイ言わせて、彼女に愛想をつかされ、採用に失敗してしまい…

それぞれがそんな仏滅日を迎えていたなか、突然号外放送が。米大統領が、「隕石が地球に落ちて来る。あと30日(34日?35日?忘れた 汗)で地球の最後がやってきます。どうにも止められません。みんなの命は終わりです」とアナウンス。世界中が大パニックになり、それぞれの登場人物の状況も白紙に。さてさて、彼らの運命は?

群像劇ぽいスタート構成なのですが、それは最初のティーザー要素にすぎず。この登場事物たちは同じ場面で交流し合う展開が伺えます。

【英国的観点からみた備考メモ】
制作米NBCなので、ベイントンさん担当のイギリスのキャラ設定が面白かったです。
具体的にいうと
1)住んでる場所がSlough。
ギークでないアメリカ人が過去20年でイギリスコメディを一番イメージしやすいキーワードは、The Office UK。この舞台がSloughなんですよね。この舞台設定では、ロンドンに近い郊外なのに、地味/つまらねー/退屈のイメージが、ここで非常に必要とされており、そこでわかりやすいスラウを持って来ているところが興味深かった。
2)ベイントンさんのキャラが非常にイギリス人。
1)とかぶりますが、このイギリス人のキャラは非常に浸透しているのではないかと思いました。

以上です。

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