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2017年2月25日土曜日

バスデンさんの!新作コメディ番組Gap Year 観ました


おりしも英国BBCが胸を張って「コレうちの国のComedyですから!」とお届けする、非の打ち所が微塵たりともない「Inside No.9」の新シリーズが放送開始になる週、Channel 4でも「コレ!うちの国のComedyですから!!!」と「Gap Year」を放送開始しました。



2月23日木曜日9時。木9です。ゴールデンタイムです。

ここまで企画の段階から制作側、視聴者側ともに「 トム・バスデン・プレゼンツ」なイメージで進行していると、さすがのバスデンさんの「オレの」意識もお芝居執筆時くらい高くなってくれているようで、放送日当日自分のブログに「放送するよー」とアップ
(... URLがblogspot.co.ukに戻ってます。きっと更新料払い忘れてるうちに更新権利なくなったに違いない…)ブログをsubscribeしているファンたちを忘れずにいてくれてありがとうございます。

なんとなくざっくりした過程やあらすじはこちら


【感想】

① もしかして、日本語で「GAP YEAR」って何なのよって話をしないと話にならないんじゃないかと、1話目で心底思いました。
「GAP YEAR」は、大学生が「社会経験を積む」的な名目をもとに、ワーキングホリデーとるとか、ボランティア活動に励むとか、バックパッカーで世界一周するとか過ごす1年のことです。よく大学入る前にやることが多いですが、大学生のどまんなかでやってる学生もいました。今までの暮らしではあり得ないようなユニークな経験、貴重な体験を求め、期待に胸膨らませて行く若者たち…しかし現状は、同じような動機で同じような場所へ同じような予想外の体験を求めに行くため、どこに行っても同じような若者で溢れかえっている。(→らしい)*  とくにここ10年なんてスマホがあるんでどこにいっても友達家族と連絡は取れるし、グーグル・マップがあるから道に迷うことも少ないし。どこまで「社会経験」と「自分探しの旅」ができているのかよ?というアイロニーがこの「GAP YEAR」自体にあるのです。

そうなんです。このテーマ自体、バスデンさんの大好物だったんです。1話目は上記の様子が学生4人の言動を通して描かれる、また彼らのやっていることがいかによくあることをやっていることなのかを見せていくことで、テーマのトーンが設定される正統エピソードでした。

② 観ている途中で気がついた!コレ民放1時間尺(つまり45−6分)でした!(滝汗)
シットコム尺(21ー22分尺または28−9分尺)ではなかったのです。そのせいもあり、全話のストーリー展開というものを意識したドラマ色が強い1話でした。尺を勘違いしていたので予想外!展開としてはドラマ色が濃くなって然り。当然だと思います。

バスデンさん、民放TV1時間尺ってFresh Meatでしかやってないせいで、どうしても比較してしまうのですが、Fresh Meatのドラマとコメディのブレンド率が、バスデンさんがGap Yearで今後持っていきたい方向ではないかな、と思っています。
…そういえば、Fresh MeatのS1e1もドラマ色が濃く始まり、相当好き嫌い派にわかれていたなぁ、と。今のところ批評家さんたちのGap Yearのレビューは概ねみな好印象ですが。

③ 大学生グループ4人にまじり、離婚するかもしれず1人「自分探しの旅」を行う中年男子グレッグについて。このシリーズに素晴らしいコメディ的スパイスを入れてくれているTim Key効果バツグンのキャラクターは1話目ではいくつかの切れ味のよいセリフのやりとりの他は、ほぼここ一点でBasdenクオリティにキープしていたので、ホントにありがたかったです。Plebsのゲスト回よりも、バスデンさんとTim Keyのスパークがきちんと出ていて笑い的には一番うれしかったかも**。
ちなみに、ガーディアン紙がHim & Herのジョー・ウィルキンソン的役割と言ってました。ま、そうとも言えるか?

というわけで、まとめ。

「GAP YEAR」は、多くの大学生が体験しているところから、Young Ones, Fresh Meatに続く(Alt.)University Students Comedyと言っても過言ではない!そうはうたっていませんが、みんなそう思っているのです。(→多分)そんなシリーズを毎週きちんと観ていきたいと思います。

以上です。

(*注:ワテクシは体験していないので実際のところはわかりません。自分の学生時代はいわゆる逆パターンなのかもしれないですが、回りに日本人がまったくいなかったので同じような若者に合いませんでした。。。あとインディーズが好きでコメディがものっすごい好きという若者もあんまりいませんでした。。。)
(**注:バスデンさんはスクリーン上には出ていません)




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