イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2022年8月18日木曜日

Edinburgh Fringe 2022/エディンバラ・フリンジ2022 「フリーバッグ」制作陣、サミュエル・バーネット(ヒストリー・ボーイズとかの)が演じるFeeling Afraid As If Something Going to Happen 観ました。

 大変気に入りました。

https://festival.summerhall.co.uk/events/feeling-afraid-as-if-something-terrible-is-going-to-happen/

もともとSamuel Barnett(日本語ウィキがめっちゃ充実してる!!!)好きなのでチェックはしてたのですが、スペースでNaviさんとフリンジ作戦会議をしていたときに、「これはフリーバッグの舞台と同じプロデューサー」と確認。フリーバッグの(舞台の)制作といえばガッドさんのBaby Reindeerなので、とにかく、とにかく、とにかく行かなければ、となったのですが、じつは、ブラーブ読んで、もう一つ別の理由で大変興味ができ、その意味でもこの作品に一層の興味がわいたのです。

フリーバッグにはコメディ民の間では、ニッチなメタ・ジョークがありましてw。

フリーバッグの騒がれ方の1つに「(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」ということだったじゃないですか。Breaking The Fourth Wallっつって。

シアター界がライブコメディ界をパフォーミング・アーツから除外する、というかガン無視してるからでw。実際パンデミック中でもアート・カウンシルや政府機関の助成金が劇場や劇場関係者には降りるなか、コメディ関係は圏外になったり、なりかかったり。「アート」として認識されるのに鬼のように大変だったのも記憶に新しく。

なので、「フリーバッグが(初めて?)客に視線を合わせてダイレクトに語る, 演者が客を認識してパフォーマンスが進行する」と騒がれるのは、暗黙のメタ・ジョークにつながるんです。

で。今年。コメディ界の(いろんな意味で)スペシャル枠、スチュワート・リーがいつものように新作に向けてフリンジ中毎日Work in Progressをやっておるのですが、「今回は、なんとなく方向性として、スタンダップとは何か、について話をしようと思っていて・・・」って、やるんですよ。この「フリーバッグ」ネタをwww マジで死ぬほど笑いましたけど。

そんななかでの Feeling Afraid...  は、スタンダップ・コメディアンの話。制作側が(スチュワート・リーの新ネタは知らなくて当然ですが)この一連の経緯を知らないわけないと思うんですよね。だからってこのことは芝居の制作にはまるで影響してないと思うのですが、主人公がスタンダップコメディアンなので、コメディ民が考えてることと結構近いことを探求してると思うんですよ。

で、ストーリーのドラマ性と、それをデリバーする役者さんのうまさはさておき(?)、上記の点に焦点をおいて、特記したいのは、「スタンダップ芸人がオーディエンスに向けてパフォーマンスする」「スタンダップ芸人がネタの準備(稽古)をする」設定の2レイヤーをなんの違和感もなくスムーズに移動してストーリーが語られていくところです。「もっかいはじめっから」とかストーリーに登場する人物の名前をその場で決める様子のところとか、暗転とかライトチェンジとか。こういうマイク一本、ストール一個のみの(つまり、スタンダップのw)「芝居」において、何かしらのストーリーを展開するときって、こうした何かしらのパターンって本当に重要ですよね。(→って、そのあとみたショーを観てなおさら思ったんです汗)

ストーリーは最後のほうでぐっときて泣いちゃいましたけど、ハートウォーミングで終わります。このストーリー展開も、賞取りレース狙う系のフリンジコメディでは、ここんとこ7-9年近く王道の「軽めに入って、いろいろあって、40分くらいでドーンと重くなって、最後感動して(ハートウォーミング的なところもいれて)終わる」にちゃんとかぶせてる感じw メタメタやんw

いやいや、ほんと、こういう意味でも面白かったです。

2022年8月17日水曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラフリンジ2022 開催前から脅威のPR展開で話題騒然。すでにモントリオール・コメディ・フェスティバルで笑いすぎて口から器官がでそうになったと絶賛する芸人多数。Sam Campbell:Comedy Show 観ました。

注:エディンバラ・フリンジとか、モントリオールとかのキーワードのせいで、初めてこのブログに来てしまった方は、すいません。ここは、サム・キャンベル絶賛大推しページになります。しかも何も背景を説明していないので、もしご興味があれば、こちらがよくまとまっているかと思います。 

また、ショーについての【感想および忘備録】は、この記事の2/3 くらいまで、スクロールダウンしていただくと、でてきます。(すいません、まだ上手に別のパラグラフに飛ばすことができません・・・) あと、2回見に行ってて、2回めの忘備録はこちらです。(2回見たあと、3回見てもいいと思ってる)


あらためて、スタート。

8月13日エディンバラに降臨]



ほんとに、フリンジが始まる前から、話題騒然だったんですよ。

いや、オレだけじゃなくて。もともとJoz Norrisくんが発見。自分のこともツイートするのが面倒臭い芸人さんたちが、反応したっていうところがすごいんです。


Pleasance と Cowgateがかち合う角にバカでかいサイズのポスターにあるのは、携帯でとったのばればれツーショット。ショーの情報一切なし。知らない人がみたら、ダレこれナニコレ状態。

相手のおじさん、Chortleのベネットさんです。英語圏コメディ界のジョン・ラスキンですよ。ちくしょーと心底思いながらも、ベネットさんとThe Chortleの仲間たちの評価に一喜一憂するのが8月のコメディアン。

街中に3000以上の演目が1日で開催され、少しでも客寄せできるようにと、ショーの宣伝ポスター貼ってフライヤー配って、レビューの引用入れて、獲得した星入れまくって・・・と間違いなく、演者もプロダクションも全員がPRを行っているなか、コレですよ。

普通の笑顔のツーショットですけど、過去にベネットさん他影響力のあるレビュアーの頭を(デジタルで)ぶちぬくという芸風を考えるととても、「オレ、ベネットさんと仲いいんだぜ(ドヤ)」の方じゃないことだけは確か。

シビれます。

オレだけじゃない。みんなシビれてます。(Jozくんツイートのスレッド見てください)。

PR苦手だからこういう発想になるんだろうか・・・

ショーの宣伝も頼まれなくても、騒ぐ(一部の)芸人さんたち。今ではすっかり大人気の売れっ子になってしまったFern Bradyちゃんも


あぶそるーと・らいおっと、て言ってますよ、ヴィットリオさんも。「the Mythical Beast」っていいネーミングだっ!!気に入った!!

 


【というわけで、8月16日】


同行者Naviさんから「ポスター、無傷です!」と教えてもらい、ウキウキのオレ。Monkey Barrelの3、4の会場に行ったら別のポスター貼ってあって、ものすごく盗みたかったんですけど、我慢しました。バレると恥ずかしいから終わり頃に行った際に、こっそり頑張ろうと思います。


【感想および忘備録】

箇条書きにします。

1)久々に、これだぜ深夜のフリンジ・コメディは!という空気です。

2)昨年やってたCompanionはコロナのせいもあって、公演回数はめちゃくちゃ少ないはずなのだけど、小ネタ1本(Barbarネタ)以外、すべてばっさり過去に葬って、完全新作。潔すぎます。

3)醍醐味の1つとしては、インタラクティヴなパワポ系スライドを大活用して、コメディ・ギークネタやナンセンス・リファランスで猛毒を吐きまくることなのですが、今回フリンジの後半戦からの公演のせいか、今年のフリンジ、コメディ・シーンで起きている(だいたい毎年いろいろ起きるんだけど)問題をボロボロと思い起こさせるさせるような(例:Jerry Sadowitzがキャンセルされちゃった件、Matt Fordeのショーに赤ちゃん連れて1番前に座った夫婦が赤ちゃん泣いても動かなかった件、)ネタがぶち込まれていて、天井も床も揺れる勢いで笑いが。この芸人さんは、事前にネタを仕込んでいる場合は、絶対にダイレクトにリファランスかけてこないので(例:「最近の〇〇だけどさー」みたいな、やつです)相変わらずジョークはダブル・トリプル・スタンダードのクオリティ。そして改めて、仕事はやっ!! 

4)例えば、冒頭からの「エラゴン」そして後半戦に向けてのトーン替え「Bratz」、後半のクライマックスでの「シュレック」、そして小ネタ時の「アバター」。このサンプリング・チョイスのブレなさに、震えます。センス。パンデミックで年齢層を問わずオンラインの面白コンテンツの浸透率が上がったこと、この2-3年でGenZが18+客層に含まれるようになったことが背景かもですが、さんざんミームやYOUTUBER、TikTok連中にもてあそばれているリスキー・エリアに思いっ切ってふりきり、ミーム文化を凌駕するサム・キャンベル・ワールドをガッツリ!展開する。

これを最前線で爆走してやれているのは、彼も入ってるJunkyard Comedyの芸人さんたちだと思う。もともとオンライン系からきている人たちだからかも。残念ながら、イギリスには、世代の違いによる真の笑いの垣根をぶっ壊すことに成功できている(そこそこ知名度のある)芸人さんがいない気がする。「あいつらはあいつら」「オレには向かない」というスタンスで、距離をおき気味というか。

ちなみに、今年、フリンジに結構Tik Tokスターが1hショーやりに来ているんですよ。たぶん初めてなんじゃないかな。オレは地元のことしかしらないけど、Paul Blackを見に行ってます。チケットは数カ月前から完全に売り切れちゃう。PR力半端ないから。今後、ライブ・コメディ・シーンの絵図が変わってくるかもしれないです。

5)後半で3回くらい窒息して死ぬかと思うくらい笑いました。たぶん会場全体が爆ウケしすぎてたと思う。けど、あとでやっぱりコメディ・ギークをターゲットに0.01ミリたりともブレずに射撃してくるリファランス(例:Mock the Weekの件)なのかも・・・と同行者の反応で思いました(汗)。

6)今回も仕込み芸人さんがいて、Mark SilcoxおじさんPaul Williams。エディンバラにサムくん来る&この2人も来る!ってわかったときに、コラボをめちゃくちゃ希望していたので、観れてよかった!!! 

7)というわけで、今回のショーは、行列のできる名物ラーメン屋さん、みたいな感じで、「オレのラーメン」がたまらないぜ、っていうお客さんが喜べばいいや、系かも。ただ、どうも様子をみてると、新作ほやほやっぽく、最後に「こんなもんで50分たった? みんな、どうだった?」とか「今日はa group of important peopleが来てて、緊張しちゃってて」って言ってた。たしかに、前に2回観たときとは違って、あれ?緊張してるっぽい・・・と思ったんで。このa group of important peopleがパーソナルに重要な人とその仲間なのか、それともベネットさんとその仲間なのかw 。26日に見に行くときには、微調整して完成度がさらに高い可能性高いと思いました。

2022年8月16日火曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 箸休めクオリティ・アワーのベストの一本。Sunil Patel: Faster Horses 観ました

 頭疲れるんです。これが見たくて生きて来ましたみたいな本命とか濃厚なのばっかり、見てると。みんなもオレも力入りすぎ、ってか。

Sunil Patel: Faster Horses


https://tickets.edfringe.com/whats-on/sunil-patel-faster-horses

コメディってオフビートでサクッと徒然なるままに観ちゃうっていうのも本来の姿じゃないですか。

肩こりしないけど、クオリティ高く楽しめる1時間。意外と少ないかも。

その意味で、Sunil Patelさんの1時間、パーフェクトでした。


【Sunil Patelさんも初紹介なので、簡単に】

ここ10年くらいのキャリアの芸人さんです。BBC New Comedy Awardで注目されてから、TVコメディ、オンラインコメディでもちょこちょこちょこちょこ出てる人です。数えるときりがない。ものすごく最近見た、Jordan Brookesさんが作ったChannel4のComedy Blap(パイロット的なもんでもある)にも出てた。(↓これ本当に素晴らしい作品だったです)


【ちなみに、内容】

パテルさんのキャリアの話です。お母さん、つい最近までパテルさんの職業知らなかったんですって。それには、パテルさんの大学卒業後の最初の職務経験のせいで、お母さんはパテルさんに仕事について何も質問ができなくなった経緯があるから。そのトラウマ的体験がどうだったのか。その後フルタイム芸人になる前まで、どんな仕事をやって来たのかを、語ります。

ただ、その合間合間に、細々とリトル・ブレイクがあり、その間に、パンデミック中に思いついた新しいビジネス企画を発表。お客さんの大半がそれはアリ、と言ったらベルをちぃぃぃぃぃん!って鳴らす。

めちゃくちゃまとまってて楽しかったです。ショーの最後に「実はこうやって新しいビジネスアイディアをステージ上で発表してたら、ある時、それを聞いていた(そのビジネスの)関連会社がアプローチして来て、なんと、実現化することに。そのビジネス企画とはどれでしょう???」と、エクストラな楽しみもありましたw


2022年8月15日月曜日

Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 再びフリー・フリンジにいい動きが出てきました。 Tom Little Has Good Reviews So Prepare to Be Impressed

これは新たな期待の星が。

Tom Little Has Good Reviews So Prepare to Be Impressed

https://tickets.edfringe.com/whats-on/tom-little-has-good-reviews-so-prepare-to-be-impressed


【自分も彼のキャリア詳細がわかってないので、紹介入れます】

ローカル(カンブリア出身らしい)での活動を計算すると芸人キャリア7年くらい?っぽいです。が、2016年はLeicester Comedy Festivalが開催する恒例新鋭芸人アワード受賞していて、2018年にエディンバラきたときはAmused Moose Comedy Awardの新人枠ノミネート。さらにパンデミック中に、頑張ってSNSと現場で活動したのが功を奏して、知名度がコメディ民の間で爆上がりした感じです。

というのも2021年にエセ・ミニ・エディンバラ・フリンジがあったときに、フリーフリンジで毎日猛進していて、(演目少ないんで)レビュワーの注目ガッツ集めて、そのチャンスを逃さず、着実にキメてったんですよね。

いろんな理由からフリー・フリンジにチャンスさえあればブレイクする的な才能の塊みたいな芸人さんが集中したのが7−9年前。その後、フリーフリンジから席をギャランティするためにプリペイドとのコンボを設けるシステム&プリペイドにシフトする傾向になったのと、大手(Pleasance, Assembly, Underbelly)ほど演者も客もコストをかけなくてもいいMonkey Barrelが到来してくれたので、クオリティの高い1hショーをやる技量を持つ芸人さんによるフリーフリンジが下火になったんですよね。そんなところにパンデミックがきて・・・今年。

あんまり回ってないけど、このショートクリップたちは相当笑えると思います・・・

あと、このクリップ見る限りでは(多分Sunil Patelと共同執筆してると思うんだけど)、相当のインテリです。

確かに、インタビューで影響を受けてるのがStewart LeeとかJohnny Vegasっていってる・・・もともとコメディドラマとかを書きたくてこの業界に入ったそう。だけど、スクリプトをあちこちに送ったところで、誰にも読まれず、反応も得られず終わっちゃう。でもスタンダップだったら、書いたジョークをすぐに発表できて、反応も得られる・・・というわけでマイク一本の世界に入り込んだ、とのこと。


【感想】

ショーが始まる前15分前にはラテ片手に会場に到着してたのですが(注:会場の向かいがUnderbelly。そこに街で人気のMimi's Cupcakeが出店してて、コーヒーとかケーキとか買えるのです。おすすめ)その時点で既に長蛇の列。もうちょっと遅かったら中に入れないほどの人気ぶりです。会場のキャパは175人だそう(立ち見も含め)ギリギリ入れる組だったので、立ち見で1h見ました。


午後15時45分開始のショーではあるのですが、週末土曜日のフリーフリンジで「コメディ」をみるつもりで来るお客さんのタイプは、保証できない。ということもあってか、セルフ紹介(ステージに上がる前に自分で「Please welcome, XXXXX!」的なMC入れる)なしで、いきなりステージに上がってきて「ハロー!」と客の意表をつく冒頭。

「ここに来てる人たち、みんないい人だよね? オレ、すごいナーヴァスで、強気なタイプじゃないから、そんな人間に対してみんながいい人だってのわかってる! だから普通だったらオープニングでは通常(確実に笑える)強いジョークを持ってくるんだけど、オレはそれやんない」っていう、いい感じの強いジョークで始まりましたw。

やんちゃなランドセル小学生系をイメージしてたのですが、本人言ってる通り、ナーヴァスでプレッシャーに弱い社会の弱者的印象で、ちょっとびっくり。ただ、そのイメージとは反対に、ズケズケとした内容をすごいスピードでまくし立てるんですよ。ショー中の頭の回転速度に口が追いついていけてない? それとも、もしかして、スタッター持ち?と思ってしまったほど。ガチ緊張で荒削りと考えるか、このショー用のパーソナを作り上げてた、と考えるかは、次回にこの芸人さんを目撃した時に判断できるかも。というのも、帰って来てから、この芸人さんのクリップを視聴したけど、同じネタ喋っている(ヨーグルトのネタとかカンバーランド・ソーセージのネタとか)のに、こんな喋りのスピードも持ってないし、メンタル弱い社会の弱者っぽい感じじゃないんですよね。フリー・フリンジの現場にもすでに慣れていて、ほぼほぼ全て想定内なはずだし。

どちらにしても、オレにとってはポジティブ・サインです。面白いパーソナを作っている気がする。

ネタの内容もパンデミックやら子供の時の話やら大変よくあるがちな導入口から入るんですけど、それはただの導入口なだけで、全く違う世界が展開します。実体験から着想を得た、完全なフィクションの世界(電車の中でたまたま向かい席に座ってた女性と結果的に付き合うことになったけどその人94歳、みたいな)なのだけど、他の芸人さんより臨場感度がめちゃくちゃ高いです。この容姿振る舞いだと、こんな目にマジであってそう、という。ここを計算していての、パーソナづくりじゃないか?と推測していますが、次回の新作で確定しそう・・・。つまり次回も見る気満々です。

この芸人さん、もう一つ、自分がMCになってTom Little and the Best Comedian He Can Getsというミックスビルのショーも夜にやってます。PR費とか、コネクションがなくて、箸にも棒にもかからない状態なフリー・フリンジの芸人さんたちが、彼を通して認知度を上げることができるかも。

この雰囲気は、新しい風を起こしてくれそうな、非常にいい感じです。というわけで、非常に長くなりましたが、注目したいと思っています。


Edinburgh Fringe 2022 エディンバラ・フリンジ2022 (禁じ手の)内容を説明しますので、ぜひ体験してください。前代未聞の異空間ワールドが体験できる Mark Silcox: I Can Cure...[Perfect and Arena Ready Show] 観ました

ここ数年、好きな芸人さんたちと一緒に活動してたせいで、ずっとソロ・ショーを見たかったんですけど。

https://tickets.edfringe.com/whats-on/mark-silcox-i-can-cure-perfect-and-arena-ready-show

シルコックスおじさん。多分、知名度が上がったのは、ジョー・ライセットくん(さん?)の番組、Joe Lycett Got You Back (Channel4)でサイドキックとして登場してからではないかな?と思ってます。


パンデミック中から、特にサム・キャンベルくん(以下SC)とのコラボが異常に多くなってしまい、優先順位が爆上がりしてしまったのが、今回観に行った主な理由です。すいません。 

一部紹介↓


またかよ、またSCなのかよ、なのは重々承知なのですが、彼のオンライン上の活動により積み重なったほぼ2年分のバックログを消化することが、何しろ最優先なのです。芸人マグネットのエディンバラ・フリンジでしか見れないやつばっかりなのです。

【内容の前に、感想】

・・・ジョークとかコメディとかショーとか、そういう以前の話で、めちゃくちゃ笑いました。芝居でもコメディでも、鑑賞するときに、オレは何かしらの「視点」でデコーディングをするのですが(注:このデコーディング作業とオレが個人的に面白いと思うかどうかはまた別の話です)視点とかそんなのどーでもいい、問題外のショーなのです。

通常は、二度と観れない一回かぎり系でないと、ネタバレしてレポートしないのですが、Mark Silcoxおじさんのこのショーは、何が起こるかわかって行ってもめちゃくちゃ楽しめる、とエグゼクティヴ・デシジョンにより、ネタバレすることにしました。じゃないと、なんでオレ的に爆笑だったのか、まるで説明できないんだもん!しかもこれネタバレしないと、低評価になっちゃいそうなの。

(オレが行ってた日、若いにいちゃんのレビュワー入ってたんだけど、険しい顔してたから、出てくるレビューが怖くて怖くてしょうがない・・・)

【内容は・・・超・ネタバレです】

1)ちっちゃい会場内に入ると、センターにいろんなものが置かれておりまして。いくつものタッパーとかティーバッグとかケトル3つとか卵とかゴソゴソと。お客さん多分全部で50人くらいかなぁ?もうちょっと入るかもしれないです。とても狭い会場です。

2)今回のショーはタイトル通り「ワタクシが治します」なので、シルコックスおじさんはドクター・シルコックス。お集まりいただいた方々へより良い健康を、というコンセプトのもと、体にいいもの、比較的医学・栄養学的な話を、写真や絵とともに(→A4サイズの紙にプリントアウト、ラミネート加工)みんなに見せて説明していきます。会場狭いですけど、まるで、よく見えないです。

3)体にいいもの、として真っ先にタンパク質が紹介されるのですが、そこで「みんなにChick Peasを・・・」とタッパーを取り出します。その中には、事前に準備していた水でふやかし+茹でてきたひよこ豆が。ドクターはおもむろにそのひよこ豆を一つ目のケトルにぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

4)「ゆで卵も欲しい人はいますか?」と客席からゆで卵の希望者を募ります。ドクターは希望者全員分の数を数え、その人数分の卵を卵パックから取り出し、2つ目のケトルに卵をぶっ込み、お湯を沸かし始めます。(この間一切喋りません)

5)お湯が沸いてもゆで卵ができるまではそのまま10分放置するのだそうで、お湯が湧いた後もいいしばらく、ラミネート加工されたA4の紙とともに、今度は咳について話をしていきます。

6)ちょうど咳についての話が終わったところで、「多分準備ができたと思うので・・・」と客席全員にキッチンペーパーを配り、そのペーパーの上にティースプーン一杯分くらいのひよこ豆(タッパーに一回戻して塩をまぶしてよく振ってから)を全員にサービングしていきます。(サービング中一切喋りません)

7)配り終わったところで今度は「ゆで卵も・・・」とゆで卵を取り出し、再びキッチンペーパーを取り出し、ゆで卵をカチッと割って(茹だってるか確認してから)先ほどの希望者たちへサービングしていきます(サービング中一切喋りません)

8)全員に行き届き、それぞれがタンパク質を食すなか、プレゼンが再開。すいません、ここで何喋ってたか覚えてないです。ただ、お客さんがこの状況で笑っちゃうので、ドクターもこらえきれずに、笑っちゃって、笑いのエコー現象に。

9)第一部が終了し、第二部へ。第二部の内容は生物の歴史的な話で、ビッグバンから入り、地球の地質学の歴史と、氷河期以降の生物、そして「クモ」について。しかし、第二部が始まる前に「正直この第二部は、とてもアカデミックでつまらないので、みんなにお茶でも・・・」と、3つ目のケトルでお湯を沸かしながら、紅茶、またはコーヒーを希望する観客を募り、希望者全員に飲み物をサービング。(ミルク、砂糖もお好みで)

(→この間、本当に普通にお茶作ってるだけですこのおじさん)

10)お湯を沸かしている間にカスタードビスケットもサービング。全員に配布されます。

11)お茶とビスケットが行き渡ったところで、第二部へ。ビッグバンがどうやってできるのかを説明した後に「では実際にビッグバンを・・・」と、ドライアイスの入った瓶に風船の空気口をはめます。(確かそうだったと思う)ゆっくりと風船が膨らんで行く中、地球の歴史を引き続きレクチャーするドクター。客側はその風船がいつ膨らみすぎて割れるんじゃないかと恐れおののき、レクチャーを聞く余裕なんてないです。途中でみんなの様子に気づいたドクターは、かなりパンパンに膨らんだ風船を取り、口を結んでマイクスタンドに結びつけ、レクチャー続行。

レクチャー自体に、マジで笑いどころがあったかどうかまるで覚えてないです。

一通り生物が生まれるまでを話したのち、チャッカマンを取り出すドクター。「・・・では、みんな耳を塞いで・・・」とチャッカマンの火を風船に近づけ、風船が割れると炎もブワッ!!!

「以上です」

・・・終了・・・。