イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2020年11月9日月曜日

その時コメディ・クラスタ内でリアルが確実に風刺コメディVeep (HBO) シリーズを超えた…ツイッターでトレンド入りしたFour Seasons Total Landscaping の一部始終があまりにも面白いのでまとめました

 こんにちは。11月3日火曜日から24/7でニュースを観てないと落ち着かない、他に何も手につかない、というニュース中毒になっていた世界中の民の1人、いなむらです。

まじで人生で、こんなにアメリカのニュースチャンネルをザッピングしまくったことはないです。

(自分でやってて、ジョージアとネヴァダのストーカーになったかと思いました。)

11月7日は、CNNでのVan Jonesさんの涙で、涙腺が破裂し(→ビールは飲んでいた。すでに選挙ニュースが酒の肴状態)ソロ・号泣が止まらない始末。

エディンバラでは、エディンバラ・タトゥーでも、フリンジ最終日でも経験したことのない莫大な量の花火が、これ見よがしに、そして狂ったように打ち上げられました。(注:4年前にはなかった)


・・・・・・・


さて。


世界中が新しい大統領の当選確実を報道する一方、ツイッターで目立ってトレンド入りしていたのが、Four Seasons Total Landscaping。不正選挙がおこなわれとる!と怒りに燃えるトランプさんが「今日の11時30分(AM)に、フィラデルフィアのFour Seasonsで記者会見やるから!こんな不正認めない!!絶対!!ぎゃー!」とツイートした後に「Four Seasons Total Landscapingでやるから!んじゃ!!」って、わざわざ訂正したところから、始まったわけです。


この一部始終がまるでHBOシリーズのVeepどころか、Veep越えしており、あまりに爆笑すぎて後世に残る傑作だと思うので、ぜひ紹介させてください。

ベースにさせてもらってるのは、英インディペンデント紙の記者さん、リチャード・ホールさんによるスレッドです。


ラグジャリーホテル、フォーシーズンの後になんかついてる・・・と騒然とする世界


トランプさんの指定した記者会見の場所はフィラデルフィアの郊外にある、しがないランドスケープ会社(→なんて説明すればいいのだ?建物を含めた敷地全体を手がける風景美化会社、かな?)。マジで、マジでここでトランプさんが会見すんのか?


いつものおっちょこちょいで、すぐに削除→訂正が(再度)出てくんじゃないの? とマスコミは待ってみるものの、一向にその様子はありません。

一方台風のように押し寄せるmemeとグーグル・レビュー(現在削除 汗)


会見の時間が刻々と迫る中、待ってられないので、リチャードさんは、 フォーシーズンに電話し、ホントのホントに!会見は郊外のしがないランドスケープ会社で行われることを確認。



押し寄せる確認の電話に堪え兼ね(?)フィラデルフィアのフォーシーズンも正式発表
うちで会見は行われません。Four Season Total Landscapingとは一切の関係もございません」

見え始めたオムニシャンブルの絵図に胸のときめきを隠せず、口々に「Veepだ」「Veepだ」と呟くコメディ民。



待ち受けていたのは、その期待を裏切るどころか、それ以上のものだったのです。

現場に向かったマスコミ陣が、真っ先に見たものは・・・


エロ本屋「ファンタジーランド」


お向かいにはお葬式サービスの会社「ステート・ルーム」


笑いで息ができず、号泣して助けを求めるコメディ民(→オレ)

世界の期待に応えるために、映像で嘘ではなくホントだよ、と見せてくれる親切なリチャードさん(最後にロゴにズームしてくれるのがニクいです)

会見スタートを待つ中、バイデンさんの当選確実が報じられ、まもなくトランプ陣営の選挙対策本部長ルワンドウスキ氏がどう反応するかと、ワクワクを隠せないリチャードさん。


しかし、会見時間はおしており、なかなか始まりません。焦らされるマスコミ陣。新大統領が確定のニュースを前に、こんなシャビーな郊外で待たされるのも限界です。1人、また1人と消えていく記者たち・・・


何しろ、トランプさんは会見するよ、といったわりに、その後ゴルフでファンタジーランドへグレート・エスケイプなので、ご本人が来るわけがないですし。

そうこうするうちに、ついに!会見が!! 
現れたのは、トランプさんの顧問弁護士ジュリアーニさん。


ついこないだボラットの続編でハニートラップにいとも簡単に引っかかったジュリアーニさんです。



今やこの人に「選挙は不正!我々を騙そうと思ってもそう簡単にいくものか」と言われても、なんの信ぴょう性もありません。

ジュリアーニさんが「背後にいる人たち(数人)が不正を目撃した、開票の現場を視聴することをブロックされた人たち」と不正を訴えます (→ 一回真面目になりますが、開票の様子は一部始終を距離を置いて監視することができます。という事実があります)こ
こが今トランプ陣営の苦戦しているところです。法廷に持っていけるようなレベルの確固たる不正の証拠がまるで見つけられない。

戻りまして・・・

熱弁の最中に、記者陣により当選確実のニュースを知らせたジュリアーニ氏によるリアクション芸をどうぞ。



結局、確固たる不正の証拠はないまま、マスコミ陣の期待を裏切る会見に。
リチャードさんの舌打ち的な音が聞こえます。

リチャードさん、おつかれさまです!!!




トランプ陣営の現場を妄想するコメディ民たち


オレははじめ、トランプ陣営がフォーシーズンをブッキングしようとしたんだけどできなくて、どうせトランプさんがいくわけじゃないから、トランプさんが(これ以上怒ることなく)上手にごまかせるように、似たような名前の場所を予約セッティングした、っていう絵図を妄想してたんですが、

イアン・モリス先生が「そのうちでる「ホワイトハウスの内側」みたいな暴露本で、誰かが ”あの時、間違えて別のフォーシーズンに電話しちゃったのは、オレです”って告白するところを読むのをすげー楽しみにしている”って言ってて。


これだ!!!と思いました。

これだよね?これ!!!


現在24時間経過してますが、威力が強すぎて、まだ思い出し笑いしちゃってます。

最後にVeepのシーズン5で繰り広げられた大統領選でのNevada州のセリーナと彼女の陣営のやりとりを貼り付けます。まんま現実だよ(爆)



Veepシリーズはストリーミング配信とDVDで購入可能でーす!(作家チームの1人Simon Blackwellさんより) ちなみに、日本はどこかで放送してるのかな???


2020年11月2日月曜日

サイモン・ペッグとニック・フロスト(と仲間たち、的な)がタッグを組んだパラノーマル・コメディ・ドラマ、Truth Seekers / トゥルース・シーカーズ(アマゾンプライム配信)の感想です

 世にも時代遅れでサムい邦題サブタイトルで、日本の世間がガン無視してる気がしてならない… 



配信前に主に制作サイドの情報をアップした記事はこちらになります。

http://www.gojohnnygogogo2.com/2020/09/truth-seekers-1030.html


【さわりのあらすじ】

ブロードバンド電波配信会社 スマイリーに勤務するガス(ニック・フロスト)は、妻エミリーを亡くし義理の父(マルコム・マクダウエル、なのね?)と2人暮らし。

配信率100%を目指す会社のボス、デイヴ(サイモン・ペッグ)は、他の人なら敬遠するようないわくつきの場所からの依頼を二つ返事で受けてくれるガスを大変気に入っていて困った案件になるとガスを指名します。実はガスは、パラノーマル探検が趣味で、仕事を利用して様々なパラノーマル事件の調査をしていたのです。YOUTUBEチャンネルも作っていてレポートしてます(視聴者ほとんどいないけど)。

そんなある日、ガスはボスの任命で、新しく雇われたエルトン・ジョンとチームを組むことに。エルトンはパラノーマルが大の苦手だし、ガスもエルトンが余計な足手まといになるから渋々だったのですが、2人がチームを組むことで、予想だにしない大きなパラノーマル事件の連鎖に遭遇し始めます…


【感想】

すごく綺麗に風呂敷を広げながら風呂敷を畳んでいく、コメディ要素のあるドラマ、でした。ようは、力のこもってるところが、笑いの方じゃないんですよ。

散在する仕込みがどのように一本のストーリーの1部となしていくのか、というプロット展開やパラノーマル効果をどう出すかに重きが置かれている。続けて見たいと思わせる要素は、各登場人物が抱える悩みやこっそりしている過去、遭遇したパラノーマル事件、ガスの奥さんの死、各業務先に潜む歴史など、各ネタが単体のようで実はつながっている、というところにあります。

映像も、Jim Field Smith監督のものです。「コメディ」の監督さんじゃないんです。「(コメディ要素のある)ドラマ」でここ10年くらい売れっ子なんです。True Seekersもこの監督さんの味がすごく出てて、映像の色味とかカット割りとか完全に過去作のThe Wrong Mans とかStagとか系なんですよ。彼の洗練された映像と演出はコメディの撮り方ではないんです(*)。

つまり、これをガチのコメディカテゴリーで「俺たち」シリーズにされるのは本当に、困るんです。

笑いに関して言えば、サイモン・ペッグとニック・フロストが過去に出演してた映画がいくつかありますが(Paulとか)、あの路線かな。


アマゾンプライム という幅広い視聴者層がターゲットなので、アイスクリーム3部作的なジョークを意識しつつも、わかりやすさ、拾いやすさでいうと、決してBBC2の夜10時枠とか、エンタメ・ギークならではの遊びも入れるエドガー・ライト監督系ではない。なので映画や音楽のリファランスはちらほらわかりやすく出てます。(→ショーシャンクには笑いました)

また、サイモン・ペッグ扮するデイヴの他に、エピソードによってゲスト登場するコメディアン&俳優さんたち(**)の技量に頼ったコミカル要素が出ています。義父役のマルコム・マクダウェルは序盤から終盤にかけてコミカル要素をホラー要素にナチュラルに変換していったのは、やっぱりベテランの素晴らしい役者さんだから、ですよね。

(*) コメディの撮り方って、なんだよ、と思われるかも、と思い、エドガー・ライト監督に学ぶコメディの撮り方、という素晴らしい参考映像クリップがありますので、みなさん、ぜひご参考にしてください。コメディを生み出す撮り方、というのは、あるんです。


(**) 目立ったところで Kevin Eldon, Justin Demri-Burnsです。若手の芸人さんちらほらとHorrible Historiesの人がが出てると思うんだけどクレジット確認したらないので、違うかも。


【まとめ(↓ 一部ネタバレしてるので気をつけてください)】



面白いです。気軽に楽しめます。いろんな伏線も比較的すぐ繋げてくれるので、焦らされることもないし、どんな伏線だったか忘れちゃうこともないし、拾うべきものは全部拾いやすい。こういう構成は好きです。風呂敷を広げはじめて、ひたすら広げ続け、どこも畳むことなく、またいつ畳むのかも推測できないまま延々進行し続けるお話が苦手だから。

魔術(魂の移動およびパラノーマル現象)と電波会社の陣地とり戦争みたいなところはなるほどねって思ったし、(両方周波数扱ってるから)ふふふって思いました。

ただ、ツイッターでも呟いちゃったど、この手のホラーコメディではInside No.9が完璧の上を行っちゃっているので、あのすごさが脳内をふよふよしちゃうようだと、プロットの深さや仕込みの部分で物足りない感は、否めないかも、です。

例えば、ほぼほぼ15−6世紀あたりのシーンで魂を体内から別の場所へ移動させ、永遠の命をモノにする呪文の本が出てきて、それが現代のシーンでレスターの車のトランクで見つかったっつーくだりがあるんですけど、レスター&車ときくと、やっぱりバラ戦争とかデーモノロジーに絡むのかな、みたいな、深みを本能的に期待しちゃうんですよね。でもそれ以上何もないの。タイトルはラテン語で書いてあるし、現代でその魔術を復活させようとするドクター・トインビー(ジュリアン・バラット)が叫ぶ呪文もラテン語っぽいし(全部じゃないと思うけど)。

もしかしたら、さらっとしてるのは今だけで、S2以降に深まる入り口なのかもしれないですけどね。

それに、Inside No.9のような深さをはじめから視野に入れてないと思うので(アマゾンプライム だから)引き合いに出すのもどうかとも思ってます。


2020年10月3日土曜日

目下炎上中のThe Daily Show(Comedy Central) がThe Room Next Doorシリーズを堂々パクリ事件で、パクリの定義について考える

こんにちは。

ワクチンが早くできてほしいいなむらです。

このブログでもおすすめオンラインコメディとして騒いだことがありますマイケル・スパイサーさんのThe Room Next Door シリーズ。インタビューや記者会見中の政治家たちのクリップを利用して、彼らに発言の指示を与えるスピンドクター、という設定で繰り広げる風刺コメディです。

今年春にはJames Cordenショーでレギュラー枠に進出したせいで、アメリカでもオンラインを超えたお茶の間にも浸透するメジャー普及率は高いはずなのですが…

(悪い言い方をするとパクリ問題では前科持ちの)トレバー・ノア率いるThe Daily Showがしれーーーーーっとこの設定をパクっちゃいまして。



この上記ツイートをクリックしていただけるとお分かりかと思いますが、引用ツイートもリプもマイケルさんのパクリ!(しかも本家よりクオリティ悪すぎ!ヘタ!)と猛攻撃です。著名人多し。

オレもひどいなーと思うし、The Daily Show チームは知らないわけないのに、どうしてこうも堂々と、恥ずかしげもなく…と首をかしげてしまう行為なのですが、理解不能だからこその

「どうしてこれが、堂々と発表できてしまうんだろう」

という疑問へ発展し、さらに

「どうやったらこれをplagiarism(盗作)と証明できるんだろう」

と考えちゃいまして。

The Daily Showは「設定」をパクってるけど、実際のネタ自体はパクっているわけではない。たとえば、極論ですが「あるトピックで調査分析してデータやグラフを作ってパワポ使ってプレゼンする」というプレゼン式コメディ。おそらくコーナー枠でこういうの始まったのArmando Iannuci系列のThe Day TodayとかSaturday Night Armsticeとかでしっかりショーみたいに始めて確立しちゃったのがDave Gormanじゃないか(未承認!)と思ってるんですが、パラパラいろんな人がやっちゃってますよね。 これと、今回のマイケル・スパイサーさんの「設定」と、どう区別つけられるのか。

確か、テレビ・デビューする前にアメリカでもスパイサーさんと似たようなことをやってる女子芸人さんがいて、その時はパクリ批判というよりは、米国vs英国みたいな盛り上がりになっていたことも考えると、著作権やパクリで成敗できない非常に歯がゆいフラストレーション溜まっちゃう問題で、関係者のプロ意識とethicsに委ねられてしまう話だよな、と。思いました。

これを書きながら、スチュワート・リーの10年前の自伝本 How I Escaped My Certain Fateを思い出しました。


前にも書いた記憶がメラメラしているのですが、自分のスタンダップのスタイルをパテントできたらどんなにいいか、というくだりがありまして。これができないがゆえに、えらい自分はパクられまくってる、という話を、リッ○ー・ジャー○ェ○スのメジャー大成功と絡めて話してましてね。まあ、この本もどこまでスチュワート・リーのパーソナで書かれてるかわかんないところもあるので、これもパーソナあってのジョークとしても解釈できますが、(そして対象者がよくおっしゃっている「It's just a JOKE」にかかって皮肉さが(10年経っても)衰えないんで、すごい 笑…) 構成とか話の持ってき方とか、設定とか含めた芸人さんのジョークのスタイルって、なかなかどう守ることができるのか難しいですよね、と。

そんなこんなで、スパイサーさんのコメディを知らないわけないThe Daily Showは、視聴率を稼ぎたいのか話題性を作りたいのかはさておき、自分たちは逃げ切れる、と確信犯でやっているようで、きたないなーと思ってもいいかと思ってます。一刻も早く、取り消すかクレジット(とお金を)マイケル・スパイサーさんにあげて欲しいですね。


2020年9月24日木曜日

たまには王道情報発信!サイモン・ペッグとニック・フロストによる久々のシリーズもの!Truth Seekers がアマゾン・プライムで10月30日より配信!です!

 コミコン情報のせいか、初トレーラーとか言われても、そうだっけ???って思っちゃうのはオレだけじゃないかと思いますが、アマゾンプライムから初予告編が配信されました。


サイモン・ペッグとニック・フロストがタッグを組んだ久々の新作、しかも映画じゃないシリーズもの、です。Truth Seekers。

ちょこちょこチャリティとかカメオとかあるけど、最後に二人が一緒に出てたのってSlaughtershouse RuleZだったと思います(承前)。んでもってあれは二人が書いてないですし…(ハーシュ、ハーシュの作家さんへの友情協力みたいな感じですよね、むしろあれは…)

今回ちょっと本気で注目しないといけない理由は、サイモンとニックがちゃんと書いている、ということだけではなく、共同執筆チームに90年代後半からの数々のヒットコメディの執筆チームに出入りしている1)ピーターの兄弟(弟?)であり、数々のヒットコメディの執筆チームにいた、ジェームズ・セラフィノウイッチ(ツ?)2)ナット・ソウンダーズがいることです。→当然、サイモンやニックの出演していた番組でも多々執筆してます。

ちなみにジェームズとナットの二人はチームを組んでSick Noteというルパート・グリント主演(注:ニック・フロストがメインキャストの一人)を執筆してたりしてます。このSick Noteはとても観やすい良作でしたよ。SKY TV→ネトフリ配信の作品で、過去に紹介してた気がするけど・・・オレ、結構ルパート・グリント君の演技は好きなので、抵抗なく観てたのを記憶してます。

それと!オレの大好きな監督さん、Jim Field Smithさんが監督なので、絵的に全員お茶目にかわかっこよく、映像斬新オサレですよ。過去になんども叫んでると思うけど、The Wrong Mansを撮ったり、最近ではネトフリのThe Criminal UKやってます。(マジで監督は大活躍だな・・・)

Truth Seekersのトレーラーからも伺えるように、今までのサイモンおよびニック(別々でも共作でも)の過去ヒット作を彷彿とさせるようなマッシュアップ要素がダダ漏れしています。実際「ショーン・オブ・ザ・デッド」と基盤が似ているというか、北ロンドンの超ローカルが舞台で展開する話で、ローカル要素いっぱいなんだけど、ミステリーX」みたいなパラノーマル的なテーマで進行するのでグローバルに(笑いも含め)共有できるっていう。(→これはChortle さんからの記事からの引用

出演する役者さんも豪華で、ブーシュ・ファンには朗報のジュリアン・バラットとか。あと大御所のマルコム・マクドウェルとかトレーラーに映ってておおっ!ですね。

なのでかなり、本気印なのだと思うのですよ。

これで失敗はありえないと思うのです。

ぜひとも配信開始という10月30日を心待ちにしたいと思います!



2020年9月19日土曜日

今年もこの時期やってきた。South Park シーズン24が9月30日より「パンデミック」ネタで特別1h放送&アメリカ社会を知るベスト教材としていくつかエピソードのお気に入りを紹介します。


そうなんですよ、奥さん。

日本でもメジャーだと思っているので書き起こしたことはないですが、

実はオレ様ってば、この極悪サザエさん番組シリーズをS1放送時からずっとみ続けるゴリゴリのファンです!

よってSouth Parkの新シリーズのお知らせニュースは、個人的に人生の半分くらい、毎年の秋の風物詩です。

誰にでもおすすめできるものではないですし、涙を流すほど笑ってきたものも、説明するのが大変な過激すぎるものばっかりですが、個人的にはアメリカ社会を知ることができる素晴らしいテ(キ)スト教材として大変役立っています。アメリカって歴史的&社会的理由から、国内ニュースも他国の関心&関連ニュースとして流れてくる割合が他の国に比べたら圧倒的に多いですが、やはり実際に住んでいないので、アメリカ社会のニュアンスや温度はイギリスのようには…です。でもこの番組のおかげで、自分の趣味の笑いのフィルター通しで擬似体感でき、かつ、新しいことも学んでいます。

例えば、シーズン18の第1話

新しいプロジェクトや会社が立ち上がり、ダイレクトに消費者やスポンサーと繋がることができるクラウドファンディングが台頭→猫も杓子も状態になってくることを反映し、エリックたちが「何もしない」ことを目的とする会社を立ち上げ、クラウドファンディングを募ります。目立たなきゃと究極にお下品、非人道的かつ中傷的な名前を会社名にしようとするのですが、どれもこれもすでに登録されちゃっている。そんななか、アメフトのワシントン・レッドスキンズが商標をキャンセルしたことを知り、超ラッキー!これにしちゃえ!とロゴからごっそりそのまま頂いちゃったよ・・・っていう。


アメフトは全くわからないので、ワシントン・レッドスキンズ問題のことなんか全然知らなかったです。しかも特にここ10年くらいスポーツ観戦すらもよほど自分のエコチャンバーで騒がれない限りはニュースで結果やダイジェスト見ればいいや、くらいまで優先順位が下がっている…(→スヌーカーを見ることが多い)なので、文脈で汲みとれて(ひどい会社名に最適のがいきなりavailableになったというくだりなので)一応ゲットできるんだけど、もやもやする。

こうしたモヤモヤを解消したい時、そして、取りこぼしがないように確認したい時、オレは必ずバイブル・サイト、Fandom Wikiを訪問します。そしてたくさんのことを学び、満足した気分になるのです。バンザイ、Fandom Wiki!ありがとうFandom Wiki

真面目な話、親が指南するという条件付きで育児教育にもおすすめです。うちの子とは確か10歳くらいから(確か!)一緒に見始めてたと思うんだけど、めんどくさがらずに視点を教えると、小さい時からコンテンツの読み方の力がグンと伸びます。

例えば、最高傑作の1本ではないかと思うシーズン13のフィナーレ(第14話)ですね。

エリックたちが地元のウォーターパークに行ったらむちゃくちゃ混んでるわ、みんなプールの中でおしっこしてるわ。しかも移民だらけ!(→エリックの視点)オレの、オレの、オレの大好きな(i.e. エリックがやりたい放題やれる)ウォーターパークがないことに落胆しまくって歌うバラードがこちら↓


ジョークって説明するもんじゃないし、説明したら台無しになっちゃうんだけど、なんで番組中にある差別表現、罵倒、中傷、いじめ、といった「断じてやってはいけないこと」が面白いとしてアリなのか、その面白いはどんな種類なのか、っていうことを、必要に応じて説明してきました。自分の子ども相手ですから、絶対に0.1ミリのブレも許せませんので、自分の笑いのレーダー確認にもなります。

そんな感じなので、100%の自信はないのですが、自分的には、トランプが大統領選に出馬を決めた2015年のシーズン19あたりから、現実に負けまいとネタの過激さと交差するネタ量がいきなりどーん!とパワーアップした印象を受けています。(注:一応シーズン13からは基本的にエピソードにハズレはほとんどないということはお断りしておきたい…)特に各シーズン・プレミアの傑作っぷりが半端ないです。ここで軽く、どれだけ非道いすごいのか軽くプロットを紹介したいと思います。

基本的にS20をのぞいては、ほぼ全部1話完結or前後編 or 3話構成なので、まだトライしたことのない方がもしいらっしゃったり、途中ですっかり存在を忘れちゃった、なんて人は、アマプラで全エピソー…じゃなくて、日本ではネトフリなの? とにかく視聴可能なので、ぜひ1エピソードだけでもいいので見てみてください。(イギリスではアマプラです。最新シリーズはSKY TVかNOW TV)各話、この内容の濃さと過激さとネタ数がたった22分程度のなかに盛り込めるすごさに震えてもらいたいです。


*以下は、ネタバレといえば、ネタバレ*


Season 19 episode 1 Stunning and Brave (2015)


*新キャラP.C. Principal校長先生がデビューするエピソードでもあります。

カイルが、Caitlyn Jennerのことをヒーローなんかじゃないと言ったことで2週間の停学処分となったことに対し、カイルのお父さんが抗議。そこでケイトリンと呼ばずBruce と言ったことで新しいポリコレ校長がブチギレます。一方スタンのお父さんランディは仲間の飲んでいるカレッジバーへ。Caitlyn Jennerの一言でいつもの仲間が一斉に口を揃えて「ケイトリンはヒーローだ!ケイトリンはヒーロー」そしてランディに「ここではそう言わないと大変なことになる」とヒソヒソ話すや否や、何かを感じた学生が食ってかかってくる、という始末。ポリコレ校長は大学生たちとフラタニティを作っていて、フラタニティの典型的な活動とポリコレ活動が華麗にブレンドしていく様が、その後ここへ仲間入りするランディの姿に描き出されていきます。一方カイルはスタンとケニーとバターと一緒にエリックのところへ行きポリコレ校長を黙らせようとするのですが…


Season 20 episode 1 Member Berries (2016)



サウスパークの女子バレーボール大会。しかしほとんどの人は、ゲーム開始前の国歌を流す間、ネット上で悪意を撒き散らすミソジニストのアカウントSkunk Hunt 42への抗議をするためにどれだけの人が起立せず座っているかが興味津々。そして女子を中心としたほとんどは、その正体はエリックと信じて疑っていません。Token's Life Matters(Tokenは黒人のクラスメイトの名前)のスローガンが書かれた黒いTシャツをきてアリバイ工作をしていると思っています。

一方、下院議会では、近年の抗議デモで見られるような人種・ジェンダー間の問題を和らげるため国歌をリブートしようと決定。リブートといえば、のスターウォーズのリブートで大成功を納めたJJエイブラムに頼みます。

アメリカ大統領選では、元サウスパーク小学校の教師で性転換の経験があり大統領選に立候補したミスター・ギャリソンとクリントンが白熱した戦いを繰り広げています。めまぐるしく変わる価値観と日々の抗争にストレスを感じていたスタンのお父さん、ランディは、”メンバー・ベリー”というパワーフルーツを勧められ、それを食べることに。「ねぇメキシコ人が少なかった時代を憶えてる?あーなつかしぃねぇ」「ねぇねぇゲイが結婚できなかったあの頃憶えてる?懐かしいねぇー」ときゃいきゃい喋るベリーを一粒とっては口に放り込むランディ。心を癒します。

JJエイブラハムの手によりリブートした国歌のゆくえ、そしてネット荒らしの正体がこのエピソードで明かされます。

前述の通り、本シーズンはちょっと例外でシーズン通しての大統領選に絡むナレティヴがあります。個人的に最高傑作シーズンのひとつだと思ってるのですが、なぜかファンダムでは不評の声が大きいんですよ…(汗)なんでだろ?


Season 21 episode 1 White People Renovating Houses (2017) 



アレクサとグーグルホームいぢりと失業問題、失業問題といえば、の移民・差別問題を見事に掛け合わせた傑作エピソード。エリックが学校の友達を家に呼んでアレクサに子供の大好きオゲレツ言葉を言わせて大爆笑。前シーズンでエリックはGFができたのですがすでに倦怠期で、彼女ハイディが突然現れて、場の空気が台無しに(→エリックの観点)。萎えるエリックにハイディは「お互い話し合わないと。気持ちを伝え合わないと」

一方スタンの両親は「白人があなたのお家をリノベーション!」というケーブルテレビ番組を開始。お宅訪問&収録中に窓側を失業者たちがやばい系のアメリカの旗を掲げて通過するデモにイラつくも、程なくひらめいて、彼らが人間アレクサとなり、アレクサを導入の各家庭で任務につくことになります。

一方、もはやアレクサなしでは生きられないほどアレクサを愛してしまったエリックは、アレクサが忽然と姿を消していることに大パニック! 慌ててお母さんを呼ぶとお母さんは百科事典からアコギまであらゆるものを装備して椅子に座るおじさんを指して「今日からあれがアレクサ(の代わりよ)」受け入れられない現実を前にエリックは…


Season 22 episode 1 Dead Kids (2018)

学校襲撃事件が発生する率が高くなる中、サウスパーク小学校でも学校襲撃事件が! 授業中にいきなりSWATが入ってきますが、先生は授業を続け、エリックはトーケンのテスト回答をカンニングしたにも関わらず落点をもらい激怒り、生徒もいつも通り・・・とSWATの存在や学校襲撃という状況がまるで空気のよう。

 授業の後エリックは自分がテストに落ちたのは、自分が映画ブラック・パンサーを好きじゃないというまことしやかな噂をトーケンが耳にしてわざと誤回答を仕組んだからではないかと、トーケンに詰め寄ります。しかしトーケンの返事は「オレ、ブラック・パンサー見てないし」

一方スタンのお母さんシャーロンは、学校襲撃事件で大パニック!無事に帰ってきた我が子を囲んでの食卓で話をしようとするのですが、スタンは超!無関心。いつも通りの日常のように、どーでもいい返事が戻ってきます。そしてスタンのお父さんランディも超超!無関心でそんなことどーでもいいじゃーん状態で、シャーロン、大ブチギレ大会を起こします。なぜブチぎれてるのか皆目検討のつかないランディは、精神分析医に相談すると、驚愕すぎる診断が戻ってきて…

これ実は視聴率も過去最低だったです 汗)学校襲撃をネタにするとか過激を狙いすぎという人もいれば、過激に行く方向が分かり易すぎという人も…でも個人的に3回は見たくらい傑作だと思ってます。学校襲撃はシャレにならないですけど、笑いのターゲットは学校襲撃じゃないのです。


Season 23 episode 1 Mexican Joker (2019)



*前シーズンにスタンのお父さんランディがマリファナ事業Tegriddy Farmを始めるのですが、単発ネタではなく、かなり長期戦で続行します。このシーズンもテグリディ・ファームでグイグイ引っ張って行く展開。

このシーズン・プレミアでは、マリファナを家庭栽培で行うおうちがどんどん増えちゃったので、売り上げが激減しちゃう。商売あがったりなので、市役所にマリファナの家庭栽培を禁止するように申請をするのですが、却下されてしまいます。クサっているところへカナビス製造会社MedMen(→注:リアルにある会社)からアプローチがあり、手を組むことに。

一方エリックは移民局が匿名の通報で即動いてヒスパニックの男性を強制連行する様を目撃。いつものいじめを思いつき、カイル(念のため、カイルはユダヤ人です)を通報、移民局はカイルを連行し無許可入国の拘置所へ向かう姿を見て堪能します。
しかし移民局はカイルがユダヤ人とわかるとすぐに、人種差別と非難されては大変と即謝って彼を解放することに。拘置所に溢れかえる子供たちを見たカイルは、移民局に家族と離れ離れにされ精神的虐待を受けている子供たちのうち誰かがそのうちメキシカン・ジョーカー(注:あのジョーカーです)になる可能性があることを警告。一方エリックは、やりすぎちゃったことを後悔し、メキシカン・チルドレンに紛れてバスに乗り込みカイルを助けに拘置所へやってくるのですが…