イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2018年8月6日月曜日

Edinburgh Fringe 2018 噂の(??)”神の息子”のインタビューレポートを語る60分 Chris Forbes: Prophecy観ました


はい、この人!

https://tickets.edfringe.com/whats-on/chris-forbes-prophecy

今年のオレさまチェックリストに入ってます
”備考:これはね、Scot Squadでもお馴染みで先日みたRichard Gadd さんのラジオ番組でSide Kick だった芸人さんでスクリプトも書く人みたいなんです。スコットランドの人だからフリンジで見なくてもいつでも見れるかなー?と思っちゃうと同時にフリンジの時しか安くないかなーとか。なるべくなら見たいです。”

。。。だったので、観ました。

。。。グラスゴーにはですね、有名なHomeless Jesusがおりまして。かなり幻な存在なのですが、でも確実に実在しております。さらには結構な人が目撃&知られています。
クリスさん、元々はこのHomeless Jesusを知らなかったそうなんですが、ある朝ポッドキャストの仕事のためエディンバラに行くためグラスゴーのNelson Mandela Place*を通り過ぎる際、ものすごい音痴で卵の形をしたマラカスをシャカシャカさせて「Wanderwall」(Oasisの)を歌う家のなさそうな人が。3回連続で会った時つい小銭を差し出したら「んなもんはいらない。なぜこんなことをする」「いや、すみません、ついお家のない人かと。。。」「家はないがんなことはどうでもいい。オレは神の子だ!」はああああ???

なぜか信憑性を感じたクリスさんはこの人を家に招き、インタビュー。その模様を1時間のショーにしています。結構厳しいスコットランド国教会信者のお家で育った結果生まれたキリスト教への疑心や疑問を持ちながら育っていた、その経験をベースに色々な質問を投げ、その男性からのものすごいぶっ飛んだ答えを再生し、宗教を超えた概念的なもの、そしてさらにはHomeless Jesusの教えを布教???みたいな落とし込みで展開していきます。

スコットランドらしいお話が聞けるかな、と思います。グラスゴーあるある、って感じですね。

*グラスゴー→エディンバラ間を50分弱で通う電車が通るQueen St. 駅のすぐそばで、Buchanan 通りというショッピングストリートのわきにある、社会的にもネタがてんこ盛りの面白い場所です。本題とずれるのでこのネタというのはこちらでは控えます。

Edinburgh Fringe 2018 ラッキーに観れちゃったものが当たりました。Jay Lafferty: Wheesht! 観ました


珍しくない話ですが、1本目と2本目の間に時間がそこそこできていて、へろっとしてたら「友達がこれなくなったから観る?」とチケットもらいました。「へ、でも次に観るものが。。。」「今から5分後に始まるから7時半には終わるよ。もったいないのはいやだから観に行って」と、へえええ???(汗)と流されるように会場へ入りまして。観たのがこちらです。


https://tickets.edfringe.com/whats-on/jay-lafferty-wheesht
お名前は聞いたことがすでにあるものの、5分ですら観たことがない。。。でもグラスゴーの芸人さんだったので期待が高まりました。えこひいきではなく、色眼鏡ではなく、グラスゴーの人たちは子供の時から人前で面白い話をするという生活習慣や文化が根付いているので、標準が高いと思います。フォーマットはシンプルでマイク一本でいわゆる観客とインタラクションをするやり取りからはじまり、軽いところから重いところに持っていき、上手に締めてました。ジェンダーやフェミニズムとか大きな言葉は使わないけど、そうした問題についてジェイさん独自の角度で一本筋通して語っていた(笑い盛りだくさん)。
本題の最初はSNSから始まるんですよ。誰もが発言力を持っているせいでみんな喋ってばっかりで聞いてないよね?みんな聞く耳が必要なんじゃないの?じゃないと、みんな持った発言力がなくなっちゃうよ。。
90年代の米シットコム、「フレンズ」がネトフリで観れるようになって今の若い子たちに露出されるようになり、その結果若い子世代から相当なバッシングを受けている件ところから始まって、昔のものは放っておいてよ、時代が違うんだし、このシットコムを現役で楽しんでいた人たちの話を聞こうよ、というところからせっかく #MeToo とか起きても、誰も聞いてくれないよ、聞いてもらいたいなら聞こうよ、と綺麗に落とし込んでいて、正直「タダで見て超得しちゃった!」と思いました。とても上手なスタンダップ芸人さんでした。ぜひマイク一本でストレートなスタンダップ60分を見たい方は`Jay Laffertyさんをトライしてください。

Edinburgh Fringe 2018 予想外にグッときた!Andrew O'Neill兄さんのI Am a Rich Man and I Have Many Sons 観ました


えーっと今年のチェックリストとして公開した中に入っていません。すみません。毎年きてるんだけどなんか上手に行けてない。けれど兄さん好きなんです。だって美人の敏腕芸人さんなのだもの。チケットとっちゃったショーのまで4時間くらい時間が空くので、という時にお手軽に楽しめるのがFree Fringe・Just The Tonic (5ポンドまたは言い値)・Heroes of Fringe(ほとんど5ポンドまたは言い値)です。Niddry St, Cowgate, Blackfriar St, Blair St あたりで拾ってください。たくさんあります。こんな感じ。



でペラペラめくってたら、あら!兄さん、いらっしゃってる!時間もぴったり!!同行者はメタル好きのため(兄さんはメタル系です)即同意をもらえたので行ってきました



https://tickets.edfringe.com/whats-on/andrew-o-neill-i-am-a-rich-man-and-i-have-many-sons

(前に感想を書いたことがあると思うんだけど出てこないなぁ。。。ブログを始める前だったかもしれません。。。あれぇ???)


今回は「アワード的なものを取れるショーのパターン」をパクって茶化す、という、オルタナコメディアン陣にとってはもはや定番に近い1時間。アンドリュー・オニール兄さん級ですと経験値(20年)認知度と評判がある程度確立されているので、今更アワード的なものを狙わんでもよく、正当な評価されるレビューと、観た人がちゃんとお金を払い、よかったよーと言ってくれれば、いいのです。で、よかったです。

デビューした頃の20年前は、アンドリュー・オニール兄さんの人となり自体が非常で注目されやすかったしその分のバッシングも派手だった(Transvestiteでvegan)けど今って、超当たり前になってるじゃん?今はVegan3百万人いて、だから? みたいな時代だしね。と、ギターとか弾きながらBanter含めて軽めのジョークとばし、その後パーソナルなヘビィだけどゲラっと笑えるネタへ映り、その後音楽と歌で締めてました。このパーソナルかつヘビーなネタは、思わずおかしくて笑ってしまった直後、大丈夫かしら(汗)? と焦ったくらいのハイレベルです。フィナーレの音楽はその場でミクサーを使いながら音を作り出し、技術的にもハイファイブでした。

あと兄さんほんとうに綺麗なので、ビジュアル的にも魅力的です。

Edinburgh Fringe 2018 忘れちゃったあの!ショーを回想するTone Zoneをお楽しみください。Tony Law: A Lost Showm観ました


1年ぶりのトニーさんを大変楽しみにしていたのとフリンジバージンの友達がしょっぱな週末に来ることになっていたので、まずは!と布教活動の犠牲になってもらいました。

https://tickets.edfringe.com/whats-on#q=%22Tony%20Law%3A%20A%20Lost%20Show%22


トニーさんのショーのすごいところは、①完全スクリプトなのに特にTone Zoneの初心者にはそのように見えないところ。②コワイのがアル中だった時も完全スクリプトだったこと。③今、アル中時とパワーとスタイルが全然変わらないところ。かと思います*。

そんなトニーさん、写真の通りよくわかんないんだけど白塗りしてて、「汗止め」って言ってガッツリバンダナしてて、指に合いの手的なベルつけてて、いちいちチーンって鳴らしながらパワフルに叫んで語って60分。トニーさんのキャリアを安定させたnonsense series、アル中だったから全く内容を憶えてないんですって。多分ネタ張とか残ってるんだろうけど、何をどうやってやってたか記憶に全くないんですって。んでプロップの一つだった宇宙服をきたくまのぬいぐるみちゃんが残念にお家に残っている。そのくまちゃんをどんなに眺めても全く!!思い出せない。。。でもものすごいツアーもショーも成功してたみたい!!!なんてところから、くまちゃんに当時の様子を回想させたり(→トニーさんが喋るわけじゃありません)アル中時の様子とシラフになった今の状況を話ながら展開していきました。今回は基本路線はパーソナルな軌跡だったので(比較的)、去年の四方八方飛ばしちゃうよなトニー節、より、追いやすく、トニーさんらしさは健在なので、これをきっかけにさらに!!ファンが増えて欲しいなーと思います。

*実際リハビリ終了直後くらいに「しっかりスクリプトを作らない」をテーマに実験的にやったものが一番トニーさんっぽくなく、パンチがなくて個人的になんだかなーだった。というわけで今回のも絶対にスクリプトなのです。

【備考】オレの友達のトニー布教活動は、友達がショーの後にDVDを購入するほど成功を収めたのですが、トニーさんは「DVDにサインするよ!名前なんていうの?」と友達の名前をきき、友達の名前だけ書いてDVDを差し出しました。
ところがこれを受けて、友達も「ありがとう」となんの違和感もなく受け取った上に、オレが説明するまでまったく気がつかないっていう被せ技をかましてくれましてん。。。。もしかしたらオレの世界自体にチューニングが必要なんじゃないかという気がちょっとだけしました。


2018年8月3日金曜日

Edinburgh Fringe 2018 いきなりMust-seeものを観てしまいました。Jordan Brookes: Bleed


奥さん、これは、絶対に観た方がいいと思います。



https://tickets.edfringe.com/whats-on/jordan-brookes-bleed

8月1日よりプレビュー日程含めEdinburgh Fringe 始まりまして。信頼ソースである友人たちに「Jordan Brookes, Jordan Brookes, Jordan Brookes ったらJordan Brookes」というレベルでお勧めされ、実際に楽しみにしていたのですが、後ほど何かしらで一緒に仕事をしたりしていたことが発覚したので、期待を無駄に高めないようにしていました。が、奥さん、大当たりですわ。フォーマット的にもかなり面白いと思う。

ジョーダンさん(30歳らしい)、2年間付き合ってた彼女と破局になったんですって。コメディか彼女かの二択を迫られる結果になった。んでコメディをとったよ、一人だよ。というのがpremises。ここからジョーダンさんと客が、パフォーマーとオーディエンスという関係と男(ジョーダンさん)と相手(オーディエンス)の(ロマンス)関係という2重構造にしたて、時にこの2層をオーバーラップさせながら、コメディアンと1個人の深層心理(超ダーク)をフィジカル含め模索表現していました。

オレこの(恋愛)関係のpremisesって一番興味ないんですが、これはその枠やテーマを完全に超えており、芸人として愛されることの醍醐味や芸人として生きることを通した自己アイデンティティと、愛を求める一個人としての自分の関係性へとものすごいヘビーに落とし込む。そのわりにものすごい笑えるんですよ。すごいことに! あとかなり赤裸々ってか(笑 ちょっと観客が赤面しちゃうぜってネタがあって、音の使い方うまいなぁ、と。Silent Discoのヘッドフォン使うんですよ。。。

また、観客とのインタラクションを装いながら完全なるシアトリカルな構成とスタイルであることに感銘を受けましたね。

ジョーダンさんは、オレたちが観た時が3回目の上演で新しいネタもかなり試していた、という状態のものを観たわりには、すごいうまくてきてるというのがわかって、大注目です。もう一回完成形に近い状態になる頃に観に行きたいかもしれないと思うほどです。