イギリスを主とする海外コメディをガツガツご紹介するブログです。産地直送のイキのよいコメディ情報を独断と偏見でピックアップして(だいたい)絶賛します。***トホホな事情が発生して今まで書いていたGo Johnny Go Go Go を更新できなくなってしまいました(涙)今までの膨大な海外コメディ記事はhttp://komeddy.blog130.fc2.com/です。


2016年2月21日日曜日

祝!セス・ローゲン&アンソニー・マッキー・JGレヴィット他「The Night Before」が邦題『ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー』となって2016年2月27日全国公開するそうです。

祝!セス・ローゲン&アンソニー・マッキー・JGレヴィット他「The Night Before」が邦題『ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー』となって2016年2月27日に日本公開するそうです。


(と、アクセス解析で知りました… 汗)

簡単なあらすじや解説、感想等は、前にアップしてます以下のリンクをご覧下さい

http://www.gojohnnygogogo2.com/2015/12/jgthe-night-before.html


2016年2月13日土曜日

毎年恒例(?) Chortle.co.ukのコメディ・アワードのノミネートが発表になりました。

Chorle.co.ukの毎年恒例の催し物。もはや、唯一信頼性と納得度の高い英メジャー系のコメディ・アワード、といっていいくらいの立ち位置でございます…



2015年についてはこちら
(なぜかよくわからないけど、2014年が見つからない)
2013年についてはこちら
2012年についてはこちら
2011年についてはこちら

2016年のノミネート状況は以下のとおりです。(弊社日本語の感想は、この大半を2015年のフリンジ感想枠にて網羅しておりますので、ご興味がありましたらどうぞご覧になってください)

Best newcomer


Daisy Earl

Jordan Brookes
Kae Kurd
Lolly Adefope
Michael Stranney aka Daniel Duffy
*スコットランドの芸人さんって、もともと標準レベルが高いので、Daisy Earlさんも新人枠ですが、あんまり新人っぽい感じじゃない…(笑 というのがThe Stand Comedy Clubで観たときの記憶を辿った感想です。Jordan Brookesさんは北イングランド出身、Kae Kurdさんは観たことないけど、気になります。(マネージメントついてる…)Lollyちゃんは、ここ1年半くらいでめきめき注目。(あ、Top Copperに出てましたよ)キャラクターコメディのMichael Stranneyさんは(すみません)知らないけど多分BBCのNew Radio Comedy Awardにもノミネートされてた音源がまだ転がっているのではないかと思います。

Breakthrough act

いやいや、もう個人的にはダントツでモーパーゴさんなんですが、フィジカルコメディってなかなか注目されずらい国だから、Spencer Jonesさんとかにスポットライトが当たるのかしら。

Club comic

Richard Herringが新しい顔が沢山見えるってさわやかでポジティブなコメントしてましたけど、その意味でこのクラブコミックのノミネートはある意味秀逸だと思います。個人的に注目のPierre君がはいってる(→マンチェスター人の南アフリカ出身だったかマンチェスター出身の南アフリカ人だったかどっちか)。Adam Hessさんはエディンバラのアワードでもノミネートされてました安定の(Rhys James君と同居している)Adam Hessさんです。(あれ?とったんだっけ?)Felicityさんはオーストラリアでは既に賞をとっちゃってる実力派というイメージです。Zoeさんも安定のZoeさんです。
Best compere
David Morgan
Jarred Christmas
Kiri Pritchard-McLean
Laura Lexx

去年も同じことを言ったのですが、何しろあまりコンペアのでるタイプのものでロンドンで観るのが非常に限られてしまっているので、ここについてはChristmasさんしか観客経験がないので、希望を語ってはいけないと思い自粛します。
Music and variety award
Comedians’ Cinema Club
Pippa Evans
Spencer Jones
Weirdos
感想は割愛(よくわからないことには口出ししませんすみません) 

Character, improv or sketch act

Daphne
Lolly Adefope
Massive Dad
The Showstoppers!
Massive Dad(3人組みの女の子のスケッチグループです)とLazy Susan はとっても注目です。Daphneは来年はもう少し遅い時期に観ることにしようと、名前を観るたびに後悔しています…はい。

Best show

James Acaster: Represent
Joe Lycett: That’s The Way A-ha, A-ha, Joe Lycett
Joseph Morpurgo: Soothing Sounds for Baby
Mark Steel: Who Do I Think I Am?
Tom Parry: Yellow T-Shirt
フリンジのアワードの新人枠でTom Parryさんノミネート入ってて、なんじゃそりゃ!って激しく突っ込んだところが、すっきり解消された(?)納得のノミネート陣ですね。

Best tour

Bill Bailey: Limboland
Dara O Briain: Crowd Tickler
Katherine Ryan: Kathbum
Kevin Bridges: A Whole Different Story 
…超メイン大物のツアーはあんまりおえていないのですが、そういう枠にもかかわらず(超大物メジャー)奇をてらうことをしているわけでなく、でも素晴らしい選択で、すげえなChortleって思っちゃうわけです。

TV award

Catastrophe
Inside No 9
Peter Kay’s Car Share
Sky Arts’ Christmas comedy shorts
やっぱりこのなかだとどうしてもInside No.9を応援してしまいます…ホントにあのS2のインパクトはすごかった…

Radio award

Just A Minute
News Quiz
Mark Steel’s In Town
Simon Evans Goes To Market
ここね、ここ。ここが、ゴリゴリ(通感だしまくったかんじ)しちゃってるので、納得なんだけど、新しい顔ぶれがちょっとは欲しいよね、っていうところだと思います。

Internet award

The Beef and Dairy Network podcast
No Such Thing As A Fish podcast
The Parapod with Ray Peacock and Barry Dodds
Turtle Canyon Comedy
あのですね、最近、インターネット放送の映像作品がどんどん放出され、それがきちんと注目される時代になり、ネット技術、編集技術やカメラ技術が進化し、ネットにアップする程度の画像クオリティと重さなら、別にハードディスクとモニター何台も買い込み何十万とするアドベのホニャララ何万とするホニャララのプラグインをいくつも購入しなくても、そこそこいい感じの映像が作れるっていう時代になっちゃったわけですよね? ある程度の名の知れた芸人さんがやってる場合、「ネットTVだからな」っていう映像レベルの妥協をすることに、客は慣れていない、っていう時代だと思います。
お金がないのはものすごいわかるけど(だから自主制作ネットTVになるわけで)でもチームに映像センスのある人、その映像センスを具現化できる人、そして演出能力のある人かまたはディレクターさん、一つにまとめる指揮力のある人がいないと、発信することで、逆にマイナスになりかねない世の中じゃないかと。(&ネットTVに関してはアメリカのほうがずっと前に進んでいると思うんです)
というわけで何がいいたいかというと、オレはTurtle Canyon Comedyさんのプロフェッショナリズムを讃えたい、ということなんです。Turtle Canyon Comedyさんの映像、ホントにプロです。だから、James Acaster君とStuart Lawsさん(てかTurtle Canyon Comedyさんの中のDの人)のKick Starterプロジェクトも応援するし、コレがうまくいけば、コメディ業界というマクロの目線でみたときに、ネットTVのクオリティをあげることで、客とのダイレクトなsupply & demandというフローができたり、別の媒体ビジネスに注目されるという、新たなビジネスの構築ができるじゃないか、と。ネットで発信をPR以上におしあげていく、一つのパイオニア的に応援したいです。
Book and publishing award
Bridget Christie: A Book For Her
Limmy’s Daft Wee Stories
Off The Mic, by Deborah Frances White and Marsha Shandur
Standard Issue website

Bridget Christie姉さんも、Limmyも両方並んでサインもらってお話してとかやってて(→ミーハー丸出し)何年たってもオレホントかわんなくていやだわー。(違 本は両方とも絶対に読んでください。


Award for innovation

Bryony Kimmings and Tim Grayburn for Fake It Til You Make It
Foxdog Studios Ltd
Joseph Morpurgo for Soothing Sounds For Baby
Richard Gadd for Waiting For Gaddot
しつこいようですが、Waiting For Gaddotのすごさったらホントにすごいので、モーパーゴさんもいいんですけど、Waiting for Gaddotの破壊力がハンパないんで、どうしても肩入れしてしまいます。モパーゴさん他にもいくつもノミネートされてるからGaddotチームを応援したいですわ。

Event of the year

Dave Chappelle in Hammersmith Apollo
Mel Brooks in the West End
Peter Kay’s Phoenix Nights Live
Tom Basden’s Crocodile at the Manchester International FestivalWeird Al Yankovic at Hammersmith Apollo
奥さん、上観て↑ うほほほほ。うほほほほ。
でもコレ、何故バスデンさんが入ったかなんか分かる気がする。Peter Kayのライブのハコがマンチェスターだったんですよ。他の(バスデンさんを抜かす)3人はロンドン。しかもそのうち2人はカルト地位のある米国からの偉い人たち。。。。どうも今回は一般の投票も考慮されるらしいから、このPeter Kayの不利っぽい状況を「ホラ、同等でしょ?」にもってこさせるのに、バスデンさんが使われたんじゃないだろうか…
そうでしょ、Chortleさん。そのとおりだって言って大丈夫ですよ、黙ってるし、怒らないから。

2016年1月30日土曜日

2016年1月のバスデン情報他 面白かったUK で観れるTVコメディなど 


明けましておめでとうございます。

①1月のバスデン情報

そのお知らせは、(私も含め)世界中がデヴィッド・ボウイ氏の悲報に泣き叫んでいるときに入って来ました。いつもながらさすがすぎます。

http://www.channel4.com/info/press/news/new-comedy-drama-foreign-bodies-hitches-a-ride-to-e4/??

(E4でバスデン企画にゴーサイン出たよ。米女性x2+バックパッカー+自分探しの旅に出ているプチmidlife crisis男性が中国旅行中に出会い、同行するっていうコメディだよ)
っていうものです。Chortleさんはバスデンさんの写真と、バスデンコメディだよってタイトル入れてくれたけど、British Comedy Guideさんは、バスデンさんの写真を使いつつも「E4がバックパッカーもののコメディ制作決定」ってどこにもバの字がついてないもんだから、世間の風潮を気にした記事の著者がオレあてに送った暗号メッセージなのかと錯覚しました。バスデンチームにはTim Key、Jonny Sweet君(→さん?)といったいつものウキウキ面子に加え、Tony RocheとかRev.で書いてた人などが名を連ねており、コメディ好きの固定客はコッソリ心をウキウキさせてるはずです。が、なにぶん発表された日が日なだけに、いつにも増して憶えてる人が少ないんじゃないかと思います。

そんなバスデンさんですが、1月の中旬にチャリティで1回ロンドンにTim Keyと出没しました。また、3月くらいからPlebsのシリーズ3が始まるはずなのと、年末パイロット制作してるよ、とお知らせのあった (マシュー・ベイントンとローリー・キニーアさんと一緒に出る)Quacks がBritish Comedy Guideにて放送2016って出てるのを発見したこと、それからFresh Meatでも書いてくれんじゃねーかみたいな期待をしているところです。

Brian Pernが最高すぎた件について
1シリーズ3回しか放送しないので、すぐ終っちゃってあーあ、だったのですが、特に来んシリーズのBrian Pernのモキュメンタリーのクオリティの高さにはあらためて、感動せざるをえません。素晴らしすぎました。コレだけ有名どころな役者さんもってきているのに、全員役柄上なのにドキュメンタリーにしか見えないんですよね。洋楽好きにははらわたが刺激される…そのレベルがこのシリーズはちょっとレベルを超えていました。

SiblingsはS1よりS2がずっといい

ぜひチェックしてください。ダン役のTom Stourton 君(さん?)はコレ、ロバート・ウエッブみたいな感じで売れて行くのかなー。という印象を受けています。去年の夏フリンジに遊びに来てたみたいでBristo Squareで歩いてたのを見かけたけど、3年くらい前に比べたらいやまあ、随分”華”がついちゃってて、この人はその意味で、へー、芸能界向きだったんだなーと思いました。

Insert Name Here 観てます
はい、ジョッシュ君(さん?)のほっぺたチェッカーの稲村は、こちらも欠かさずチェックしています。コレ、意外とお勉強になるので、結構楽しんで観てます。でも、パネラーとして参加しているジョッシュ君が、(小さい子どもが劇場とかでよく使う)ブースタークッションを敷いて座っているということを頭に入れて視聴することが一番醍醐味があります。ちなみにジョッシュ君(さん?)はGQのワーストドレッサー2位かなんかになったそうです。

The Rack Pack はコメディなのかどうかわからないけど、最高でした。

コレ、視聴後ツイッターでさんざん叫んだんですけど、最高に面白かったです。ワテクシが学生でこっちきたばかりのときに、スヌーカーにど★ハマリしたせいで、スヌーカーの話自体が魅力だったこともあります。(当時スティーヴン・ヘンドリー全盛期だったこともある)
アレックス・ヒギンズ役の役者さん、すげえな、と思ったら、夜犬〜のクリストファー役で賞とった人だった(汗)




2015年12月14日月曜日

Netflixオリジナルコメディは必見です① Master of None(マスター・オブ・ゼロ)

*何作品か紹介をしようと思ったのですが、master of Noneへの賛辞が長過ぎて、息切れ増した。他のは次回にまわしたいと思います。


ゴールデン・グローブのノミネート作品が発表になり、オンライン・コメディがメキメキと幅をきかせていることを、どこかの媒体がレポートしていましたね(どこだったか忘れた…Variety.comとかだったかもしれない。

Inside No.9 のS2が放送になったときに、誰もが口を揃えて「才能のあるクリエイターは、誰にも阻まれない環境で、思う存分やりたいことをとことんやらせてもらえるべき、という最高のよい例だ」と絶賛していたこともありましたよね。

今Netflixはコメディのクリエイターさんたちに”誰にも阻まれない環境”を提供しているのかもしれない、と次から次へと「うおーーーー!すっげーーーー!」な作品を観るたびに思ってしまうのです。Netflix内では配信開始日に国境を超えて観れちゃう&国境を超えた視聴者が対象になるので、塵も積もれば的な算数で、ニッチなファン層をターゲットにできるのかもしれない…。

今回、とくに力を入れて紹介したいのが、(日本では認知度が低くて、ホントにツライのですが)Parks & Recreationなどで大人気の米アジアン・コメディアン、アジス・アンサリ*が共同執筆し、かつ主演するMaster of None (邦題:マスター・オブ・ゼロ)です。ゴールデン・グローブでノミネートされてるみたい?ですよね。
あ、ピザボーイ 史上最凶のご注文 [DVD] でジェシー君と共演しているので、観たことある方も多いのか!



前述の環境を利用し、従来の米コメディと一線を画した、画期的なコメディ・ドラマを作り上げたといたく感動しています。実際、このコメディを観た次世代アジア系欧米芸人さんが何人も、「オレが/ワタシの野望を見事なまでにやられてしまったくらいすごいコメディ」と嘆きながらも大絶賛しています。


プロット展開はクラシック。両親がAmerican Dreamを頼り、片道切符でアメリカにやってきた(80年代)アジス扮するデヴはその息子で、いわゆる”ココナッツ”。第2世代のアジア人なので、中身は100%アメリカなのです。NYでCMやB級映画の俳優をして、結構良い暮らしをしている。そんな彼の問題や女性関係、家族のことなどを含めた日常生活を描いたものです。

ちょっと全然すごく聞こえないんだけど…と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、コレがすごいんです。なぜって、第二世代のアジアン・アメリカンもしくはブリティッシュをそのまま描写したコメディって意外とあんまりないから。第二世代のアジアン・アメリカンを”アメリカ人”として”主演”するコメディって快挙に近いんじゃないでしょうか? このTVシリーズ中で、実際にアクセントをネタにした、オーディションのシーンがあり、やっぱりそうか!と再認識させられました。

最近のですらヒットコメディをよっく思い返してみても、いわゆる”エスニック・マイノリティ”ってステロタイプを基盤にキャラ設定してある。Modern Familyのグローリアも、Big Bang Theoryのラージもそうですよね。グローリアの中の人は、あのアクセントは演技上だし。ラージの中の人は、育ちがインドだったので、そこそこアクセントはありますが、スクリーン上ではそれを誇張している。 

英国TVコメディでいったら、この観点からすると、目も当てられない状態です。
映画でeast is eastという画期的な名作とかあったけど、概ねスタッフおよびクリエイターともに白人独占市場。最近のヒット作Citizen Khanも、Citizen Khan自体がGoodness Gracious Me チーム以来の快挙じゃないかと思います。ちなみにカーンおじさんの中の人が30代の超ブリブリブリティッシュ。今後それをカミングアウトしたコメディがどこまでできるか、疑問符です。ただし、この1−2年間のロメッシュ・ランガネイサンさんの快挙っぷりと爆弾級の面白さで、かなり業界のトレンドが変わってきているとは思います。

Master of None マスター・オブ・ゼロがなぜそんなに素晴らしいかというもう一つの理由として、差別はあってはならないことが常識となっている社会でも、無意識下にでてきてしまう差別がらみのぎくしゃく感を見事に描き出しているところにあります。 微妙なニュアンスだったり、態度だったりがちょろちょろ顔を出し、ちくちく刺して来る。デヴの仲間のことも通して誰もがつねにそういう世界のなかで生きているのだ、という姿勢でナチュラルに描きます。5話目だったか6話目くらいで、デヴのガールフレンドへとなっていくレイチェルが(白人のかわいい女の子)女性蔑視とまではいかないけれども微妙にそれを感じる居心地の悪い世界に生きていることを描くシーンが素晴らしかったです。しかもこの辺りからシリーズ自体のトーンが変わり、ノア・バームバック/ウディ・アレンの専売特許なトーンを出してきているんです。人種とかの話をここで持ち出すのは最高に皮肉になりますが、今までウディ・アレンをできたアメリカ人がほぼおらず、頼みの綱なのがノア・バームバックかもしれないなんて思っている人がオレだけではないなか、あのアジス・アンサリが「オレが書かなきゃこういうのはやらせてもらえる環境じゃなかった」と華麗にウディ・アレン色をやってのけた。コレは本当に本当にすごいことなんじゃないかと思うんです。アジス・アンサリ、すごすぎます。
かっこいいってコレをいうんじゃないかと思います。

2015年12月11日金曜日

大人のためのステキ★クリスマス映画!セス・ローゲン&アンソニー・マッキー・JGレヴィット他「The Night Before」観ました

劇場公開とか生温いこといってると1年遅れで見ることになっちゃうので、DVDにさっさとなって観て欲しいです。あとコレ、ソニーさん配給だからだから、日本語字幕も入ってるんじゃないかと思うんです。

50/50 フィフティ・フィフティ [DVD] を観た方には、待望のローゲン&レヴィット&レヴィン監督再結成映画として魅力溢れるのではないでしょうか? 




大人のためのステキでキュートなクリスマス映画です。もうしわけないが、色々な意味で子どもにはわからない(笑 あとキッチリ拾うには、そこそこセス・ローゲンの過去作品と設定キャラが感覚的にわかってないと、もったいないことになりそうです。

【お話は…】

2001年のクリスマスに両親を交通事故で亡くしたイーサン。独りぼっちのクリスマスにならずにすんだのは、2人の親友イサックとクリスのおかげでした。クリスマスは友だちと過ごすためのものとして、3人は毎年、若い男の子ならではのおバカなクリスマスを楽しんできました。やがてときはすぎ2015年。イサックは立派な弁護士になり、結婚し、奥さんのお腹には赤ちゃんが。クリスは遅咲きながらもアメフトの選手として活躍し大人気に。そろそろクリスマスを”家族”のクリスマスに戻そうよ、ということで今年のクリスマスで3人のおばかクリスマスに終止符を打つことに。その最後のクリスマスを迎える直前、あるプライベートのパーティ会場でバイトしていたイーサンは、伝説のパーティのエントリーチケット3枚を入手するのです(正確にいうとゲストがジャケットの懐に入れていたチケット3枚をくすねる)生涯最高のクリスマスになっちゃうぜーーー!と意気揚々とする三人ですが…。

[大人がかわいいと思い胸痛になってしまう映画】
あらすじ紹介を読んでいただければ、なんとなく察していただけるかと思いますが、はい、そうです。御期待通りのテイストです。そしてコレ、50/50 フィフティ・フィフティ [DVD]それから「ウォーム・ボディーズ [DVD] 」と確実にレヴィン監督の売りになってる気がします。この胸痛な展開と演出、上手だなーと思います。そしてジョゼフ・ゴードン・レヴィットさんは、”地味で平凡”とか”何の突出した取り柄もない”青年が、ささやかだけどとてもとても大切な幸せを逃したり、得たりするときの喜怒哀楽を演じるのが本当に上手ですよね。ハリウッドとかブイブイ言わしてるんですよね? なのに、うそくさくないもんなー(笑 

お察しのとおり、オレはアンソニー・マッキーさん作品をあまりよく吟味して観ていないので、この役者さんにあるイメージが今イチ掴めておりません。が、概ね目立った登場人物はそれぞれ自体がキャリアを通してついているイメージを反映してプロットが展開していき、観やすかったです。

*「Don Jon」観て以来、レヴィットさんへの期待値は高いんです



【ココからネタバレと思う方もいるかもしれないので要注意】

(その1)ものすっっごい豪華なキャスト陣
米コメディ的に豪華だったと思います。とくに今イキのいい女子陣、ジリアン・ベル(Workaholics 他)とイラーナ・グレイザー(Broad City)が重要な役で出ちゃってることにウキウキしました。ナレーターがトレイシー・モーガン(30 Rock他)だし、いや、ていうか、リムジンの運転手がカナダ、バンクーバーのスター・コメディアン、ネイサン・フィールダーだし! ネイサンの元彼女の友人役でミンディ・プロジェクトのミンディが出てるとか。そしてそして“ジェームズ”。「最後の男友だちだけのクリスマス、楽しんでね!」とイサックの奥さん(ジリアン・ベルが)が準備したドラッグお試しセットみたいな小箱のおかげでチャンポンしまくったイサックは、失態を繰り返したなりゆきで、サラ(ミンディ)の携帯を間違えて所持していることを知らず、彼女へ送られて来る”ジェームズ”からのち○こつきのセクシー・テキストに思わず返事を打ってしまう。

この”ジェームズ”ってのはもちろん、みなさんの期待する”ジェームズ”(フランコ)なわけですよ。伝説のパーティ会場でイサックはこの”ジェームズ”と初対面するのですが、彼はサラよりもイサックにビビビを感じてしまい、ものすごいベタベタしてくるんですね。このベタベタ感が完全に狙ってるんです。オマエら、コレがみたいんだろ?って。完全にアパトー・ファミリー・ファンを喜ばせようとしている。でも媚を売るというよりは、ファンが予想する以上にやることで、きちんと笑かしてくれるんです。

(ちなみに、このテキストメールのシーンとパーティ会場のシーンが一番笑えたかもしれない…っていうくらい笑いました。)

(その2)
 セス・ローゲンのドラッグ・ヘロヘロっぷりは、日本の劇場公開に大きな足かせとなるであろうくらい、かなりいっちゃってます。とはいえ、スモーキング・ハイ [Blu-ray] 二は勝てませんが…。

(その3)
伝説のパーティ会場にマイリー・サイラスがでてきます。日本では彼女のニュースはどんな感じで伝わっているのでしょうか? Wrecking Ballの前後あたりからの彼女のベクトルを間違えつつの突っ走り感を、上手に利用した居心地のよいシュールな笑いで、ポイント高かったです。水面下で「マイリー・サイラス」「ハナ・モンタナ」ギャグが進行していて、必ずイーサンはフルネームで「マイリー・サイラス」っていうんですよ。最後に「マイリー・サイラスって呼ばないで」「へ?じゃあ何て…?」「ハナ」ってやりとりが。

そしてこともあろうに(?)Wrecking Ballをイーサンの半生とオーバーラップさせて、デュエットを歌う(笑 。というのも、イーサンは両親を亡くして以来、今確実にある幸せを失うことに非常に臆病になっているんです。独りぼっちになった彼をずーーーっと本物の友情d支えてくれてきた友人イサックとクリスをどんな形でも失いたくない。時は流れ、状況は変わり、それぞれが新しい大切なものを見つけ、それを大事にしているのに、イーサンはそれができずにいる。じつは億病だったせいで、真剣に交際していた彼女の両親に合うことに抵抗を感じ、それがもとで破局していました。まーさーに石橋を叩きすぎて壊していた…
I came in like a wreeeeeeeckin baaaaaall!! 
and you wreeeeeeeck me.... ! 

です。

超重要な肝のところで、マイリーサイラスという非常に微妙で難しいネタを使ったところにスキルを感じました。